過去ログ - 対木もこ「私と荒川憩のカレーうどん戦争」
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◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:57:36.22 ID:3XmGIBxHo
「対木さん」
今日はよく話しかけられる日だ。
厄日だったか。
以下略
25
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:58:06.80 ID:3XmGIBxHo
しかしこいつ、クラスメイトだから名前を知っていたのか。実に当たり前の理由だ。
まぁ私は相手の名前を知らないけれど。
というか、クラスで知っている名前がない。
一、二ヶ月前の入学式での自己紹介なんてまるで覚えていない。
以下略
26
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:58:38.47 ID:3XmGIBxHo
それに、この引っ込み思案な臆病系草食女子、どうせ同じクラスと言っても、私と正反対の廊下側一番前とかなんだろう。
つながりなんて全くないんだから、同じクラスと言うだけで気軽に呼び止められても面倒だな。
「一応、隣の席なんだけどな……」
以下略
27
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:59:06.45 ID:3XmGIBxHo
「そういえば、対木さんと話したの初めてかも」
そうだろう。
以下略
28
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:59:36.24 ID:3XmGIBxHo
「酷い……」
うるさいな。
うじうじと眉の根を寄せながら、上目遣いで見られる。
以下略
29
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 05:00:05.83 ID:3XmGIBxHo
「あ」
一年の廊下を歩いている途中、突然クラスメイトが思い出したかのように声を出した。
一瞬、あのナース服でも現れたのかと思って警戒したが、どうやらそうではないらしい。
以下略
30
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 05:00:39.14 ID:3XmGIBxHo
まぁこいつが本意でない委員長の仕事を押し付けられようが、それは私の知ったことではない。
やりたくないのであれば押し付けられようが拒否すればいいわけで、それを最終的に引き受けたのはこいつ自身の判断であり責任だ。
「そうなんだけど……」
以下略
31
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 05:01:07.54 ID:3XmGIBxHo
ここが女子高ではなく共学だとしたら空きっぱなしの隣の空き教室で着替えるのだろうけれど、同じ女子しかいないのならば別段普段の教室で着替えても問題はない。
溜息を吐きながら、嫌々体操着に着替える。
なんだってマラソンなんてしなくてはならないのだ。
以下略
32
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 05:01:36.09 ID:3XmGIBxHo
着替え終わり、教室を出る。青いプラスチックのキーホルダーがついた鍵をぷらぷらさせながら委員長が待っていた。
プラスチックには私のクラスである『1-C』と書かれた紙が入っている。
「急がないと、もう本鈴が鳴っちゃうよ」
以下略
33
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◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 05:02:05.91 ID:3XmGIBxHo
結局鍵を体操ズボンの左ポケットにしまい、じめじめと情けない表情を浮かべる委員長と共にマラソンをすることになった。
先ほども言ったとおり、もうこいつが私についてくる必要はないわけで、というか私がこいつをついてこさせる理由がないわけで。
にも拘わらず私が未だにこいつと共に走っている理由といえば、私側からすればまぁ、一つしかないわけだけれど。
以下略
34
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 05:02:35.07 ID:3XmGIBxHo
「地学部、楽しいんだよ?」
知らねぇよ。
以下略
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