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2013/12/15(日) 02:04:41.23 ID:HJFvpnSw0
そんなアタシの考えを打ち切るように。
pさんが、重い空気のまま口を開いた。
P「…凛。昨日、俺の靴下が無くなってたんだ」
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2013/12/15(日) 02:06:04.63 ID:HJFvpnSw0
P「まさか、人の物を盗んだ挙句に…こんなことをしてたなんてな…」
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2013/12/15(日) 02:07:08.00 ID:HJFvpnSw0
そこまで言って、pさんは事務室のほうへと向き直り、おもむろに歩き出す。
その歩き方もぎこちなく、pさんも未だショックが大きいようだった。
アタシは会議室の中の凛ちゃんに声を掛けようと口を開いたが――口を噤み、踵を返した。
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2013/12/15(日) 02:08:31.52 ID:HJFvpnSw0
彼女への後ろめたい気持ちを抱えたまま事務室へと戻ると、椅子に腰掛け、頭を抱えているpさんの姿があった。
アタシはそんなpさんを見かねて、声を掛ける。
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2013/12/15(日) 02:09:21.71 ID:HJFvpnSw0
ほんの少しの間、pさんの横に立っていると、ギロリと睨み付けられる。
その目つきに少し気圧されるが、私も負けじと睨み返す。
P「…聖來。1人にしておいてくれ」
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2013/12/15(日) 02:10:26.52 ID:HJFvpnSw0
P「あいつと…凛と一緒なら、てっぺんまで行けると思った!凛ならトップアイドルになれると、トップアイドルにしてやれると、
本気でそう思ってた!」
P「凛をトップに立たせるのは俺だって、凛がトップになった時、隣にいるのは俺だって、ずっとそう思ってた!だけど…!」
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2013/12/15(日) 02:12:30.13 ID:HJFvpnSw0
ズキン、と心が痛む。
その言葉は、どこまでも残酷で。
そして、どこまでもアタシを苛立たせた。
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2013/12/15(日) 02:13:42.59 ID:HJFvpnSw0
P「お、おい…聖來?」
困惑するpさんの顔は見ず、pさんの足に顔を近づける。
近づける毎に匂いは強くなり、アタシの鼓動は高鳴っていった。
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2013/12/15(日) 02:14:48.16 ID:HJFvpnSw0
ひとしきりアタシが匂いを堪能し終わった後――否、pさんの考えを改めさせる為にアタシが体を張った後、pさんはそれでもまだ、
怪訝そうな表情を浮かべていた。
P「なんだよ…なんなんだよ、一体…聖來まで、なんだってんだよ…ッ!」
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2013/12/15(日) 02:17:21.48 ID:HJFvpnSw0
聖來「…だからね、pさん。あれは凛ちゃんなりに、pさんを想っての行動だと思うの。ちょっと行き過ぎかも知れないけどね」
聖來「もし凛ちゃんがpさんと同じ想いを持ってて、一緒にトップアイドルになりたいって思ってたら…」
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