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2013/12/31(火) 03:12:39.13 ID:6yBCWbRi0
我那覇響の家族の一人であり、最も彼女が行動を共にするペット。
異常な幻視体験に見舞われつつも、ある程度面識のある存在との接触に、貴音の思考は冷静さを取り戻しつつあった。
「……先程も、ハム蔵殿が?」
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2013/12/31(火) 03:13:50.61 ID:6yBCWbRi0
「何故、と言われても……」
ただ単に響の家に行きたかっただけだ。
親しくなった友人同士が、さらに親交を深めるように。
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2013/12/31(火) 03:16:07.88 ID:6yBCWbRi0
「…………」
どうなのだろう。
確かに響とはよく行動を共にしている。他のアイドルよりも、それは確かだ。
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2013/12/31(火) 03:17:05.46 ID:6yBCWbRi0
我那覇響は四条貴音を見つめていた。
秘密を持つ貴音にも、響は何でも打ち明けた。
「ふふ……響は隠し事が出来ない性格なのでしょうね。だから明け透けなのは私にだけということではない。それでも、あそこまで見つめられては、見つめ返さないというのが不可能といものでしょう?」
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2013/12/31(火) 03:17:59.86 ID:6yBCWbRi0
白い炎のハムスターは、その小さな肩を竦めてため息を一つ吐く。
『そうかい、なら構えるこたぁねぇな。俺らとアンタは同類だ』
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2013/12/31(火) 03:19:42.39 ID:6yBCWbRi0
「貴方は――いえ貴方達は、何者なのですか?」
ハム蔵やその後ろにいる白い炎の動物たちを見遣り、貴音は疑問を投げかける。
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2013/12/31(火) 03:20:42.02 ID:6yBCWbRi0
『まぁ、正体ってのは説明しにくい。どっかのなんかの残滓が集まってはぐれ畜生に宿ったモノってところだな』
「随分曖昧なのですね……?」
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2013/12/31(火) 03:24:03.13 ID:6yBCWbRi0
「つまり、今のあなたは幽霊……?」
『んー、それほど低位でもねーけど。ま、かいつまむとそんなモンだな』
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2013/12/31(火) 03:25:51.73 ID:6yBCWbRi0
『はっはっは! なんだぁ、これじゃあ銀髪の女王も形無しだぜ』
ハム蔵達との距離を少し取った所で、四条貴音は平静を取り戻した。
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2013/12/31(火) 03:26:43.21 ID:6yBCWbRi0
『っと、そろそろ響が戻ってくるな……』
ハムスターはそう告げて、貴音に背を向ける。話は終わりと言う事だろう。
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2013/12/31(火) 03:27:51.60 ID:6yBCWbRi0
ハムスターはこちらを振りかえった。その赤い瞳を、睨むように細める。
『嬢ちゃん。それは俺たちに聞くべきじゃないだろう。そして俺たちも喋ることは出来ない』
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