1:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/28(火) 22:31:16.91 ID:4dDXRU7No
モバP「翠色の絨毯で」より、おまけみたいなものです。
お好きな方だけどうぞ。
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2:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/28(火) 22:31:54.32 ID:4dDXRU7No
「なんだか……普通の日だよな」
晴天の中、太陽が頭の上に昇り、燦々とした輝きが髪を熱する正午。
空気もかつて冷ややかであった時の事など既に忘れて心地の良い気温にまでなりつつある春の初め、同様に温かみのある食事に手をつけながら俺は呟いた。
3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/28(火) 22:33:19.28 ID:4dDXRU7No
「全く、慣らされるのも怖い話だ」
俺が事務所に来てどれぐらい経ったのだろう。そして彼女と出会い、何をしてきたのだろう。
その間、途方も無い程の思いを交わしてきたような気がする。
4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/28(火) 22:34:20.04 ID:4dDXRU7No
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5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/28(火) 22:35:57.80 ID:4dDXRU7No
「ところで今日は何がしたい?」
いつもの状態。俺と翠がテーブルに座って対面して話をするこの状況。
何ら変わりない日に、何ら変わりない言葉で問いかけた。
6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/28(火) 22:37:01.01 ID:4dDXRU7No
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7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/28(火) 22:38:06.17 ID:4dDXRU7No
がたこん、という不思議な音を鳴らして閉まる扉を確認して、俺の視線は再度液晶画面に戻る。
そこにはずらりと並んだ数字と、いくつかの人の名前が表示されていた。
8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/28(火) 22:39:36.80 ID:4dDXRU7No
――始めて翠が後輩と出会ったのは、いつもどおりの事務所の中に春の心地良い空気が入り混じり始めた季節だった。
一年目は右往左往、東奔西走といった言葉をひとしきり並べたくなるような時間を俺と翠、そしてちひろさんやトレーナーさんなどで過ごし、二年目も相変わらず終わらない練習と仕事を続け、今尚それは変わっていない。
9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/28(火) 22:40:59.04 ID:4dDXRU7No
話を戻すと、やはりというべきか、俺と翠の距離感という点では変わらざるを得なかったのが事実であった。
当時こそ翠とは付きっきりであったが、今ではやや距離をおいてのプロデュースになっていたのである。
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