過去ログ - 妹「完璧すぎる兄は○○である」
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1: ◆ZuU1SJY84s[saga]
2014/03/02(日) 18:47:22.09 ID:DxqWKKcK0
朝、誰にでも来る朝は相変わらず私の睡眠の邪魔をする。
どんなことであれ、起きなければならない。
家族でさえ、敬語を使うあの人に挨拶を済ませなければならないからだ。


妹「おはよう…ございます」


早速だった。廊下には新品と思えるような制服を身に纏い。
そのまま学校に行けるほど準備を終えた兄がいた。
反面、私は寝起きの髪に、顔を洗っていないだらしない格好。

クラスの男子が見たらさぞかし幻滅するだろう。見てる人なんているとは思えないけど。


兄「ああ、おはよう」


何か言いたげだった。当たり前だ、こんな完璧な人の前でだらしない格好の妹が居たら注意もしたくなるだろう。
ごめんなさい。心の中では素直にいえよう。ただ、この人の前にして言葉では謝るのは嫌だった。


兄「遅れるぞ」


たった一言を告げると、兄は何事もなかったかのように廊下の先にある階段を下りていった。
朝から鬱だ、どうして廊下で会うんだろう?もう少し準備をしてから会えれば特にあんな顔されずに済んだのに。
小さくため息をついてから重い足取りで階段を下りていく。
それから簡単に学校の準備を済ませ、兄が先に行った後をわざと遅らせてから、家を出た。


?「おはうー」


気の抜けるような挨拶とともに、親友と呼んでいいのか未だに迷っている友人(仮)が挨拶をしてくれた。

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2: ◆ZuU1SJY84s[saga]
2014/03/02(日) 18:52:52.50 ID:DxqWKKcK0
妹「うん、おはよう」

友人(仮)「いま、軽く馬鹿にしたでしょー!」


以下略



3: ◆ZuU1SJY84s[saga]
2014/03/02(日) 19:00:08.47 ID:DxqWKKcK0
そんな気持ちを知ってか知らずか、兄の目は細くなり、質問に答えなければいけない気がした。


妹「ただじゃれてるだけです」

以下略



4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/02(日) 19:10:10.93 ID:AcWHGWWGo
ぐぬぬさんかと思った
期待


5: ◆ZuU1SJY84s[saga]
2014/03/02(日) 19:17:40.16 ID:DxqWKKcK0
妹「…」

「おいおい、何事だよ」「キャー、兄さんが来た!」「格好良い!」

クラスはそれぞれの意思で騒ぎ始める。当の私はドン引きですけどね。足も心なしか震えてるような気がしました。
以下略



6: ◆ZuU1SJY84s[saga]
2014/03/02(日) 19:53:05.45 ID:DxqWKKcK0
兄は私を殺す気なんだと心底思った。後ろからは「なに?知り合いなの?」とか行ってくるし。ええそうです、あれうちの兄です。
今まで黙っててごめんなさい。これからも黙ってますけどね。
だって身内なんてわざわざ知られたくないものなんです。

爽やかな昼下がり、私は親友と誰かと一緒に何かを食べています。誰かなんて?、あはは、一人しか居ないよ。
以下略



7: ◆ZuU1SJY84s[saga]
2014/03/02(日) 22:00:05.26 ID:DxqWKKcK0
急に私を連れ出したことを疑問に思ったのだろう。親友がその事を問いかけた。
兄は少しだけ考えるような仕草をした後に何事もなかったかのように答えた。


兄「今日は弁当を断ったんだ」
以下略



8: ◆ZuU1SJY84s[saga]
2014/03/02(日) 22:32:46.49 ID:DxqWKKcK0
そんな兄の動揺する姿は完璧な人間としては人間味に溢れていた。


親友「そうですか、なら良いです」ニコッ

以下略



9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/03(月) 04:49:29.90 ID:zTmoMDYHo
よませるな


10: ◆ZuU1SJY84s[saga]
2014/03/03(月) 18:59:07.55 ID:0w+rJm860
時は動き出す。最初っから動いてたけど。できるなら止まって欲しかった。
楽しい時は時間が早いとか言うけど、この時間は早かった。
このまま黙って帰ってしまおうか、いや、兄のことだし黙って帰ろうとしたら校内放送で呼び出すだろう。


以下略



11: ◆ZuU1SJY84s[saga]
2014/03/03(月) 20:19:38.67 ID:0w+rJm860
嫌がる親友を引っ張りながら兄の教室の前に到着する。いや、ここは本当は兄の教室ではないのではないか?
私はきっと夢を見ていて、ここが兄の教室だったと錯覚していたのだ。つまり、ここは兄の教室ではない。
180度Uターン、親友と目が合う、体を掴まれる。再び180度Uターン。この勢いならトリプルアクセルも狙えたはず。


以下略



12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/03(月) 20:29:51.07 ID:oZSS1Zqqo
この先輩モテるな


13: ◆ZuU1SJY84s[saga]
2014/03/04(火) 18:07:06.70 ID:3MxTwz240
おういぇい、聞きなれない単語を聞いた。私が可愛いだって?またまたご冗談。
クラスの地味ランキング一位なら過去に何回か取ったことがあるよ。キングオブ地味。最高じゃん、静琉様がいなければボッチ道極めてると思う。


先輩「ねね、メガネ外してみてよ」
以下略



14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/05(水) 01:07:35.42 ID:gpUb48Jko
凄く期待してまってますぞ


15: ◆ZuU1SJY84s[saga]
2014/03/06(木) 22:30:46.21 ID:BWC2SPNh0
結論から言うと、ピンチです。
兄と二人っきりの帰り道。先ゆく兄の後ろをただひたすらに付いて行く。会話はなくて兄の後ろ姿はいつにも増して怖かった。
私が何したって言うんだろう?怒るならさっさと怒って欲しかった。
私のダメなところ的確に指摘して謝らせて欲しい。この気まずい時間を少しでも変化させてくれるなら私はどんなことでもしよう。
混乱する。どうする?その背中を蹴ってしまおうか?ちょっと待ってそれは自殺行為だ。
以下略



16: ◆ZuU1SJY84s[saga]
2014/03/06(木) 23:57:13.97 ID:BWC2SPNh0
突然、視界がぼやけた。思わず「え?」と言葉に出した。思考が止まる。考えろ、考えて何が起こったのかすぐに理解するべきだ。
まず最初に視界がぼやけた理由を考えようと思う。「え?」「え??」いや、そうじゃなくて。
落ち着いて顔から何かが離れた事に集中しなければ、右手を顔に、「な、ない!」なんとか搾り出すように声に出した。
兄なんてもう関係ない。最優先するべきはこの顔を隠すことだ。両手で顔を覆いしゃがみこむ。
散々気をつけていたのにあっけなく無くなってしまった。
以下略



17:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/07(金) 00:21:32.95 ID:ylqLJsu70
どこかで見たとりだと思ったよ
新しいのはじめるのもいいけど、他の奴もちゃんと進めてよね


18:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/07(金) 05:56:09.34 ID:bTHAYdaDO
1の好きにさせたら?
気晴らしで書いとるかも知れんし書いてほしいなら催促するより応援した方が良いと思うけど



19: ◆ZuU1SJY84s[saga]
2014/03/08(土) 17:12:38.42 ID:LzA0C5XN0
始まりと終わりがあって、もし始まってすらなかったら?そんな事を昔考えたことがある。
結論から、人は生まれた時に始まりとして、死んだら終わりと思う。でも人それぞれの転機を始まりとするならば…。


妹「…」
以下略



20:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/17(月) 20:16:02.93 ID:k+xvj2uY0
ずっと待ってるぞ


21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/18(火) 08:39:23.33 ID:LgCTPXxso
まだかね


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