51: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/04/17(木) 21:50:51.21 ID:HamqrAcGo
母親はともかくとして、異性とここまで近づいた記憶が恭介にはなかった。
恋人だった仁美とは、まずはもっと互いに親睦を深めあう、そんな段階。
だから、部屋で二人っきりで身体を寄せ合い、
52: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/04/17(木) 21:53:05.09 ID:HamqrAcGo
さやかの両手が恭介の背中に回る。
さやかの肩から恭介は顔をゆっくり離して首を曲げ、彼女の顔を見た。
さやかも恭介の目を凝視している。互いの息がかかるくらいに顔が近い。
53: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/04/17(木) 21:54:49.98 ID:HamqrAcGo
罪悪感に強く胸を締め付けられて、唇を噛む。
――心からの愛を、彼女に注いであげるよう努力してあげて。
54: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/04/17(木) 21:57:26.01 ID:HamqrAcGo
しかし、言葉を伝えたところで、それがいったい何の証明になる?
心からの愛、特別な気持ちを誰か一人に示すには、
普通じゃない、特別な行為が必要なんじゃないか?
55: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/04/17(木) 21:59:07.51 ID:HamqrAcGo
さやかは僕のことが好きだ。
僕はさやかのことを好きになれるだろう。
あとは僕がどうするか、それだけが問題だ。
56: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/04/17(木) 22:05:18.08 ID:HamqrAcGo
さやかの後頭部に手をやる。
自分から顔を近づけ、迎えに行く。
さやかの眉と鼻、二つの蒼い目が自分に迫る。
57: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/04/17(木) 22:08:42.07 ID:HamqrAcGo
心からの愛、それを僕がまだ意識できていないのに、
キスをするなんてそんなのはおかしい。
やっぱりこんなことはもっと後になってから、
彼女のことをもっと異性として好きになれてからすべきことだ。
58: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/04/17(木) 22:12:22.78 ID:HamqrAcGo
さやかは嬉しそうに笑っていた。
その笑みは、病室でこれまで何度も恭介が見てきた笑みと一味違って見えた。
彼は思いがけなく赤面してしまう。
59: ◆2DegdJBwqI[sage]
2014/04/17(木) 22:14:10.97 ID:HamqrAcGo
恭さやかが絶滅危惧種化してたので、
ならいっそのこと叛逆後でこれなら恭介が仁美から移る話で自分が納得いくかなっての書きたかった
結果、叛逆見ててもそうだったけど恭介を無性にぶん殴りたくなった。
今後どうなるかについては、恭介と両想いになって、
60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/17(木) 22:47:29.86 ID:WJbzDE+xo
終わりかー
乙!
次もよろしく
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/04/17(木) 23:34:53.54 ID:yi5Eoj0v0
ここまでかー、名残惜しくも乙
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