27:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:05:09.11 ID:NrmcVnPo0
「じゃあ、行ってくるから。鍵は持ってるよな?」
「持ってます」
28:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:07:13.25 ID:NrmcVnPo0
「愛してます、プロデューサー…」
「…俺も。肇の事好きだよ」
29:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:09:05.20 ID:NrmcVnPo0
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早朝の街角は自分の居るべき場所へと向かう人々の群れで覆い尽くされている。
30:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:11:07.44 ID:NrmcVnPo0
圧し掛かってくるような倦怠感が体中を支配している。
眠るのが遅かったからとか、肇との夜伽が理由ではない。
31:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:13:13.28 ID:NrmcVnPo0
俺はプロデューサーで、肇はアイドルだ。
それでも俺達の関係はその一言だけで収まるものではない。
32:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:14:55.87 ID:NrmcVnPo0
最初の一回までの道程は長かった。
好きになった人だとは言えど、十代半ばの女の子をどう扱えばいいのかなんて俺にはわからなかったし、肇も俺との距離を測りあぐねていたと思う。
33:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:16:53.34 ID:NrmcVnPo0
………今の俺は、身体で繋ぎとめられている。
酷い話だが、率直に言うとこれだ。俺から行為を誘う事はしない。肇からというスタンスは崩さない。
34:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:19:04.93 ID:NrmcVnPo0
それでも肇を思っているという自負はあった。
このままでいいわけがない事も理解している。
35:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:21:12.04 ID:NrmcVnPo0
そう、俺“達”は。
肇だってそうかもしれない。
36:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:23:13.35 ID:NrmcVnPo0
どんな答えであろうと、肇は俺と居るべきではないのだろうか。
それに、俺自身の思いも先も未だ見つかっていない。心中に萌芽した感情の名を、俺は付けあぐねている。
37:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:25:27.30 ID:NrmcVnPo0
いつの間にか取り落としていた鞄を拾う。
砂埃を軽く払って、気持ちを入れ替える。こんな辛気臭い顔で事務所に出向くわけにはいかない。
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