過去ログ - 【艦これ】提督「そしていつかは」隼鷹「夢見た航路を二人で」
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1: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 20:54:22.82 ID:4As/q9du0
隼鷹メインのSS。
艦これSS投稿スレに投下したものが、我ながら出来に満足いかず、加筆修正して初めてスレを立ててみた。
以下の点に注意。

・メインヒロインは橿原丸(断言)
・世紀末空母?何それおいしいの?
・艦娘達の戦後からスタート
・勢いで書いたので短い

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2: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 20:56:01.23 ID:4As/q9du0
隼鷹「はぁ……今日もこんなにいい天気になるとはねぇ……」

佐世保の港は、夏の熱い日差しに照り付けられていた。
港を見下ろす高台に、軍服とも巫女服とも取れるような恰好をした女性が佇んでいた。
彼女の傍らには松葉杖があり、落下防止のための木の柵に立てかけられていた。
以下略



3: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 20:57:21.34 ID:4As/q9du0
商船改装空母 隼鷹。

一航戦をはじめとした空母四隻を緒戦でいきなり失った日本帝国海軍は、当然のことながらその補完の必要に迫られた。

結果、彼女は商船から空母へと転身した。
以下略



4: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 20:58:32.11 ID:4As/q9du0
提督「すまん」

言葉に詰まった提督は、視線をまた港の方へと向けた。

隼鷹「良いって良いって……あたしの機関は結構手が込み過ぎてるんだし」
以下略



5: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 20:59:37.22 ID:4As/q9du0
隼鷹の視線の先は、遠いマリアナを見ていた。

提督が去ってから、隼鷹は高台に残っていた。

隼鷹「なぁ……飛鷹、戦争が終わっちまったよ」
以下略



6: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:00:57.39 ID:4As/q9du0
次に提督が隼鷹の元を訪れたとき、既に季節は巡って晩秋に差し掛かっていた。

冬の気配は徐々に強まり、夜ともなれば肌寒さが身に染みる。思わず身震いしながらも、提督は埠頭を袋を下げて歩いていた。

打ち寄せる波が静かなためか、足を投げ出すようにして、隼鷹は埠頭の先に腰かけている。
以下略



7: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:02:06.17 ID:4As/q9du0
提督「駆けつけ三杯とはいうが、一気に飲むのももったいないな」

隼鷹「そうか?」

提督「普通の椀ならたった一杯で安酒が一瓶買えるくらいはするぞ?」
以下略



8: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:03:16.67 ID:4As/q9du0




隼鷹「あたしへの沙汰、決まったんだろ?」
以下略



9: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:03:44.29 ID:4As/q9du0
無言のまま猪口が置かれ、提督の手は軍服の内側へと向かう。

取り出された書簡を開け、提督は中身を読み上げた。

提督「元日本帝国海軍第二航空戦隊所属 隼鷹。その任を遂行する能力なく、既にその任の大義なく、これを明朝午前零時を以て解任し……」


10: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:04:38.64 ID:4As/q9du0





以下略



11: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:05:43.92 ID:4As/q9du0
くしゃりと、提督の手に合った書類が形を失う。

隼鷹「そっか……」

空になった猪口に、隼鷹は酒を注ぎながら、ただ呟いた。
以下略



12: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:06:48.21 ID:4As/q9du0
提督「……」

隼鷹「あたしだって、一応は未練はある。けど、軍に身を置いて戦ったのは覚悟と希望があったからだよ」

提督「覚悟と、希望?」
以下略



13: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:08:35.36 ID:4As/q9du0
冷たい風が、二人の間を走った。

思わず身震いした提督は猪口の中を一気に飲み干した。酒が、熱燗ではないが体を温めてくれた。

その傍らで隼鷹は、言葉をポツリと漏らした。
以下略



14: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:09:42.20 ID:4As/q9du0
暫く黙々と二人は酒を飲んだ。

徐々に酒瓶の中身は空に近づいていた。

酒には強い隼鷹と提督も、さすがに頬に赤みが差し、少し思考が定まらなかった。
以下略



15: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:10:09.80 ID:4As/q9du0





以下略



16: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:10:36.30 ID:4As/q9du0

隼鷹は、おちゃらけた何時もの表情を失った。

代わりに浮かんだのは、儚げな乙女の、太平洋を夢見た少女の顔だった。

以下略



17: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:11:06.77 ID:4As/q9du0





以下略



18: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:12:47.57 ID:4As/q9du0
一旦ここまで

風呂入って来る

大体1時間くらいしたら再会する


19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/29(土) 21:21:01.54 ID:rXV1Y90DO
あれか
おつ


20: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:55:46.49 ID:4As/q9du0
さぁて、ぼちぼち再開する

>>19
あっちも読んでくれた人がいたとは嬉しい限り
少しはクォリティーが上がっていれば幸いだったり


21: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:57:59.86 ID:4As/q9du0
最後の一杯を二人は同時に飲み干した。示し合わせたわけではないが、なんとなくそうなった。

暫く、二人は掛け合いの余韻に浸る。

先程の言葉が、まだ酒の酔いと共に体を回っている気がした。
以下略



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