過去ログ - 少女「有言実行、しましょうか」
1- 20
110: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/19(土) 10:03:56.53 ID:s4vLrOmz0

 頭に衝撃。

 ――っ、! ? ???? !?

以下略



111: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/19(土) 10:04:35.37 ID:s4vLrOmz0

 コンクリートを踏み砕きながら切迫。俺様は詰襟と違って木刀など使わない。武器などいらない。全てはこの四肢が、五体が、あればいい。
 強化された動体視力が女の表情の変化を捉えた。余裕ぶった表情から驚愕の表情へ。この急加速は想定していなかっただろう。
 金属バットすら容易くへし折り、裏拳が肩口へと激突する。

以下略



112: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/19(土) 10:05:04.68 ID:s4vLrOmz0

 ナイフを抜いて投げ捨てる。『弱肉強食』によって止血と鎮痛は済んだ。体を捩じれば多少の違和感はあるが、ほぼ無視しても問題ないレベル。
 今は俺様の体よりも目の前の敵の方が重要だった。

 地を蹴る。真っ向勝負上等の突進。この軌道は単純で、先ほど見せたとおり。だからあちらの対応も同様だ。
以下略



113: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/19(土) 10:05:43.03 ID:s4vLrOmz0

 考えろ、考えろ、俺様。頭を働かせ策を練る。そんなのは野生動物でもやっている。
 相手の能力、その正体を見極めるのだ。

 考えうるのは三つ。瞬間移動、透明化、そして……時間操作。
以下略



114: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/19(土) 10:06:09.72 ID:s4vLrOmz0

 俺様はそのままコンビニに突っ込んだ。
 首が切れて血が噴き出す。全身に突き刺さるガラス片。それらが蛍光灯の光を反射してきらきら輝いている。
 客の悲鳴。

以下略



115: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/19(土) 10:06:53.58 ID:s4vLrOmz0

金髪「流石の俺様でもぐちゃぐちゃの肉片になっちゃおしまいだぜぇええええ!?」

会計「『時は金なり』!」

以下略



116: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/19(土) 10:07:53.65 ID:s4vLrOmz0

 けれど俺様は知っている。ここは戦場だ。誰も彼もが蹴落としあい、隙を見ては後ろから刺す、血も涙もないくそったれな戦場なのだ。
 そしてそれを自己責任と言う言葉でごまかし続ける。努力が足りないとか、頑張りなさいだとか、そんな発奮を促す言葉をかけるだけで満足した気になって。

 それでもどうしようもない人間がいることなど夢にも思わず。
以下略



117: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/19(土) 10:09:10.76 ID:s4vLrOmz0

 だめだ。やばい。早く逃げなければ。転戦しなければ。
 頻りに脳が警報を鳴らす。周囲への被害こそ甚大だし、何より、俺様のストックも底を突きつつある。
 しかしそれもうまくいかない。渋滞になった車たちが鮨詰めで、その隙間を縫うこともできない。いくつか事故も起こっている。

以下略



118: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/19(土) 10:11:26.40 ID:s4vLrOmz0

「手」

 短い呟きがそばから聞こえた。

以下略



119: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/19(土) 10:13:28.05 ID:s4vLrOmz0

 女はフィレオフィッシュを一齧りし、シェイクを呑んで一息ついたのか、口を開いた。

会計「助けた恩人に対して、その態度はない」

以下略



120: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/19(土) 10:14:26.91 ID:s4vLrOmz0

金髪「共同戦線?」

会計「あらごめんなさい、意味をご存じないなんて信じられなくて」

以下略



235Res/273.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice