過去ログ - 少女「有言実行、しましょうか」
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27: ◆yufVJNsZ3s
2014/04/17(木) 22:32:54.42 ID:iWvh8kZB0

 私の背後は教室で、死体が山と積み重なっている。ここは三階で飛び降りても死にはしないだろうけれど、脚は折れるだろう。そして追いつかれて死ぬ。結局死ぬのだ。
 ならば真正面、この黒マントを何とかするしかほかに方法はない。

 やはりこうなるのか。
以下略



28: ◆yufVJNsZ3s
2014/04/17(木) 22:33:27.62 ID:iWvh8kZB0

 壁に激突する机や椅子には巻き込まれずに済みましたが、躍り掛かった私は黒マントに一蹴されます。腹を殴られて朝食を戻しそうにすらなりました。

 ガラスの破片は黒光に覆われています。
 こいつ、操れるのは椅子と机だけじゃ、ない?
以下略



29: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 22:34:18.69 ID:iWvh8kZB0

 おとうさん。

 死ぬわけにはいかないのです。いかないのです。いかないのです!
 だって、このままじゃ、お父さんが。
以下略



30: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 22:35:11.70 ID:iWvh8kZB0

 私は汗を拭った。一瞬だけひやっとさせられたものの、万事問題はない。当然だ。だって私は選ばれし者で、他のやつらとは格が違うんだから。
 ま、まぁ、この眼鏡も選ばれし者なんだろうけど、その中でも私は一流なのだ。

 最初は殺し合いと聞いて怯えていた気持ちがなかったわけではない。けど、やっぱり私は一流だ。格が違う。だってほら! こんなにも容易く、あっさりと、もう一人殺してみせた!
以下略



31: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 22:36:42.61 ID:iWvh8kZB0

 大きく伸びをして目頭を指で押さえる。この能力は私にぴったりで気に入ってるんだけど、眼精疲労が欠点。あと、やっぱり机や椅子は格好悪い。もっと似合う何か――例えば煌びやかなナイフとか漆黒の針とかじゃないと。

黒マント「貴様がやれ。それくらいは責任の範疇だろう?」

以下略



32: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 22:37:20.69 ID:iWvh8kZB0

 それか、言葉をすぐに翻すけど、逆に学校へ行ってみるのもいいと思った。あいつらは私のことを知らない。お前らなんてすぐに殺せるんだ――そう思いながら授業を受けるのは、きっと爽快な気分だろう。
 なんなら実際に虐殺してみせたっていい。どうせあの宇宙人が何とかしてくれるのだから。

 あぁ、気分がいい。
以下略



33: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 22:38:00.92 ID:iWvh8kZB0

「お、銀島じゃーん!」
「なに、なに、なにやってんの」

 私の名前を呼ぶ声がして、思わずそちらを振り向いてから「しまった」と思った。
以下略



34: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 22:38:34.54 ID:iWvh8kZB0

不良A「最近付き合い悪くない?」
不良B「あんたが真人間になれるよう、ウチらが手伝ってやってんじゃん」
不良A「そーそー。友達料金ってやつでさぁ」
不良B「金がねぇならウリでもやって金稼いで来いや!」
以下略



35: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 22:39:23.25 ID:iWvh8kZB0

 輝く包丁がブタの頬から入って眼窩から抜けていく。「ぐえ」だの、「うぼえ」だの、おおよそ人間らしくない断末魔を上げて、地面にそのまま突っ伏する。

黒マント「どいつもこいつも私をバカにしやがって! どいつもこいつもっ!」

以下略



36: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 22:40:18.85 ID:iWvh8kZB0

 ざく、ざくと鈍い音。包丁が二本、金髪の腕に突き刺さっている。血は腕を伝って地面へ滴るけれど、金髪は突進を続けてくる。こいつ痛覚がないの!?

??「悪、即、ざぁあああああああんっ!」

以下略



37: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 22:43:23.89 ID:iWvh8kZB0
一旦ここまで
saga入れ忘れてピー音入ってしまいました。すいません。

とりあえず前スレで投下した分までは本日中に投下予定です


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