57: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:58:07.35 ID:vq3mQqnr0
軽く手を振って、向かう先は会議室。
扉をスライドさせると生徒会の面々が既に座っていて、長い机に椅子が全部で十五個。生徒会五人、プラスで公認部活動の十人ぶん。
会長「やぁ、道山くん」
58: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 00:08:55.73 ID:pTDUJrKx0
会計「本来であれば司会進行が副会長、議事は会長が行うのですが、今回は予算に関する部長会ですので、会計の私が取り仕切ります」
会計はいつもと変わらない目つきの悪さでそう言った。
胸元に輝く懐中時計はおしゃれのつもりなのかもしれないけど、寧ろ彼女にこそ眼鏡を誰か与えるべきだろう。
59: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 00:18:59.77 ID:pTDUJrKx0
会長「スポーツと言うのはそういうものだろう? だから、『そういうことじゃあ』ないだろう?」
会長「きみたちは実績を出しさえすればいい。そうすれば、減額は今年いっぱいでおしまいだ」
60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/18(金) 00:19:53.58 ID:xNY7rufKo
前のも読んでたよ!期待
61: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 00:26:03.32 ID:pTDUJrKx0
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後輩「先輩先輩せんぱーい!」
新聞部の部室を開ければ、大声ととも後輩が突進してきた。ポニーテールがぴょこぴょこ跳ねる。全くいつもどおりうるさくてかわいい後輩だ。そして我が新聞部唯一の部員でもある。
62: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 00:39:22.59 ID:9NO0r5n60
後輩「都市伝説ですよ、都市伝説!」
腕章「都市伝説ゥ?」
63: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 00:40:48.44 ID:9NO0r5n60
とあるビルとビルの隙間に存在するという『二つの太陽』。
深夜に這い出るという『マンホールの住人』。
全身を原色に彩った『鮮烈な彩人』。
コンビニやファストフード店にやってくる『ゴリラのライダー』。
64: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 00:41:37.04 ID:9NO0r5n60
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そのまま直帰するため、鞄の類は全部持って、あたしたちは件の『進めない門』へと向かっていた。町はずれの屋敷。あたしも場所だけは知っている。確か、大きくて古い日本家屋があったはずだ。
オカルト好きの間ではそこそこ有名なのに、どうしてさほど話題になっていないのか。それもまた怪しい。まるで何らかの力が働いているかのようじゃないか。
例えば、宇宙人とか。
65: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 00:42:35.43 ID:9NO0r5n60
後輩「で、音がして、門が閉まりました。自動で。おかしいんですよ。風もなかったし、開くときはわたしが開けたのに」
腕章「もう一度試した?」
66: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 00:53:14.89 ID:9NO0r5n60
後輩「なんですかなんですか、水臭いなぁ! わたしたちの仲じゃないですか!」
まぁ、いろいろとあるのよ。
そう言おうとしたとき、あたしの視界を真緑が横切っていった。
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