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2014/04/25(金) 21:20:03.28 ID:6I5S2gV60
「篝獅子、呼ばれる怪異――いや、どちらかと言えば神様かな。
本来は神を借りると書いてかみかり、神借獅子。
だからあれは正確に言えば猫耳じゃなくて獅子耳」
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2014/04/25(金) 21:22:24.35 ID:6I5S2gV60
「その点水瀬のお姉ちゃんはすごいよね、怪異に能力を冒されて、なおそのコンプレックスに打ち勝って今があるんだから」
僕の知る水瀬は、その態度と性格に反して弛まなき努力家だ。
あの自信に裏打ちされているのは、間違いなく自分に課してきた努力の賜物だ。
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2014/04/25(金) 21:31:33.66 ID:6I5S2gV60
004
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/25(金) 21:33:22.74 ID:6I5S2gV60
「じゃあ簡潔に話すよ。
篝獅子は本来、『谷を登ってきた』人間に対し力を与え、その人間を権力者や能力の突出した人間に仕立てる。
歴代の偉人には篝獅子が取り憑いていた、なんて逸話もあるくらい。
でも水瀬のお姉ちゃんはまだ若いゆえに神の力を持て余して正気を失っているのか、もしくはこの国では獅子の怪異譚が普遍的でないから上手く篝獅子の力が働かないのかもね」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/25(金) 21:34:59.79 ID:6I5S2gV60
「もう一つは!?」
「言葉通り。そんな力要らない、と水瀬のお姉ちゃんに思わせる」
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2014/04/25(金) 21:36:36.05 ID:6I5S2gV60
「いいけど、正気? 死んでも知らないよ」
「このまま長期戦に持ち込んだところで勝ち目は薄いだろ」
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2014/04/25(金) 21:38:42.19 ID:6I5S2gV60
「今だ、斧乃木ちゃん!」
僕は足を折り曲げ、今から来るであろう衝撃に歯を噛み締める。
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/25(金) 21:40:17.38 ID:6I5S2gV60
「み、な……せぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「っ!?」
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/25(金) 21:42:49.22 ID:6I5S2gV60
「……強いからでしょ? 他のどんな獣にも負けないから、王なんじゃないの?」
「違う……ライオンが百獣の王たる由縁は……その生き様に、ある」
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/25(金) 21:44:17.65 ID:6I5S2gV60
005
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2014/04/25(金) 21:45:07.48 ID:6I5S2gV60
「お、おはよう」
「おう、おはよう水瀬」
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