過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/14(日) 06:23:06.87 ID:l/qez6WzO



124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/14(日) 10:52:45.15 ID:g5RWF5z90



125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/09/14(日) 11:40:20.02 ID:64C6P8sn0
乙です。


126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/09/15(月) 05:40:04.30 ID:E6QKXXWS0
あれ、一部抜け発見

>>121に訂正


以下略



127:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/15(月) 22:09:09.46 ID:E6QKXXWS0
投下


128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/15(月) 22:10:34.34 ID:E6QKXXWS0
教師「お待たせしました」

一礼して部屋に入った教師の後に教頭が続く。教頭が少女の母親に頭を下げている間に教師はドアを閉めた。

応接室の中に向き直ると、教頭がふらふらとした足取りでソファのもとに向かっているところだった。
以下略



129:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/15(月) 22:12:59.39 ID:E6QKXXWS0
教師「既に教頭ら説明があったかもしれませんが、我々が今回お母様に手紙を差出しましたのは、文面にありましたとおり、お子様の家庭環境について少々お伺いしたい点があったからです。今日はお母様もその件で我々を訪いなさったのですよね?」

少女母「そうよ。あたしからあの子を引き剥がそうってんでしょ? あたしに問題ありとか何とか難癖つけて、あんたが勝手な妄想で……!」

教師「そこに関して、少し誤解があるようです」
以下略



130:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/15(月) 22:14:25.19 ID:E6QKXXWS0
副担任にはこちらから厳重に注意する、という台詞でこの件の幕引きを図ろうとした時、母親が憎々しげに頬を歪めた。

少女母「さっきから聞いてれば訳の分からないことをぐちぐちと……」

地を這うような低い声に背筋が凍った。そこに込められていたのは、教師が今まで向けられてきたものとは比べ物にならないほどの激烈な憎悪だった。
以下略



131:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/15(月) 22:15:13.55 ID:E6QKXXWS0
母親の反応は劇的だった。瞬間的に顔を真っ赤に紅潮させ、喚き声を上げながら椅子を蹴立てた。母親は即座にテーブルを蹴って教師に肉薄し、首元を女にあるまじき膂力で締め上げた。

教師はとっさに飛び退ろうとしたが、椅子に座ったままでは距離を置くこともままならない。次の瞬間には母親の顔は教師の目と鼻の先だった。教師の身体を椅子の背に強く押し付けるようにして、母親は身も世もなく絶叫した。

少女母「お前になにが分かる!? あの子の母親はあたしだけなんだ! あたし以外にはいない! あたしの気持ちがお前なんかに分かってたまるか! 他にどうできたっていうのよ、言ってみろ! 他に選択肢なんて……!」
以下略



132:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/15(月) 22:16:13.04 ID:E6QKXXWS0
教師は母親をはっきりと見返した。襟を締め上げる母親の指に手を添え、訊かなければならないことを質した。

教師「『他に選択肢がなかった』。本当はどうしたかったのですか?」

「キ、キミ!」と咎めるような声を出す教頭たちを無視して、教師は母親を見つめた。
以下略



133:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/15(月) 22:16:52.06 ID:E6QKXXWS0
この様子では、この女はきっと、自分を今にも押し潰そうとしている苦しみを、誰かに相談したりはしなかったのだろうと思う。
誰にも打ち明けられない悩み、切望する母親像への憧憬と無残な己のギャップ、それでも失いたくない家族という繋がり。

日増しに強まる孤独感と自責心が、いつかの時点で極限にまで達したのだ。しかし荒れ狂う悲嘆と絶望の矛先は決してあの少女に向かうことはない。徹底した不干渉が唯一、事態を均衡させたのだろう。

以下略



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