過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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2014/06/15(日) 05:40:15.15 ID:GEL0NFRX0
教師(この少女は母子家庭だ。だから母親がいるはずだが)
少女「……先生?」
呼ぶ声にはっと我に返って、反射的に一歩踏み込んだ。それで違和感の正体を悟った。
以下略
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2014/06/15(日) 05:40:44.40 ID:GEL0NFRX0
運命というものがはたして存在するならば、もしかしたら、ここが大きな分岐点だったのかもしれない。
長いものに巻かれて面倒事を避けたいなら、見たもの聞いたものに目を耳を塞ぎ、知らぬ存ぜぬを通すべきだったのかもしれない。
そして後になって悔やむのだ――Wああ、あの時ああしていればW、Wあの時あんなことをしなければWと。
しかし、得てしてその時にはすでに賽は投げられてしまっている。
以下略
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2014/06/15(日) 05:41:53.77 ID:GEL0NFRX0
狭い部屋のテーブルを挟んで、教師と少女は向かい合って座った。
心なし落ち着かないものを感じて、少女の淹れてくれたお茶に口を付ける。
少女は制服を着替えていた。学校が昼までで家庭訪問が夕方近くなのだから当然である。
当然ではあるのだが。
以下略
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2014/06/15(日) 05:42:32.30 ID:GEL0NFRX0
ふっつりと黙り込んだ少女を尻目に部屋の様子を検める。
よく整頓されている家だった。というよりは、物自体が少ないという印象。
ベランダを見ても洗濯物は見当たらない。きっちり取り入れてタンスなり何なりに仕舞っているのだろう。
家庭訪問をすっぽかして連絡一つよこさない母親が、掃除や洗濯だけは勤勉に励むだろうか?
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2014/06/15(日) 05:43:01.16 ID:GEL0NFRX0
教師「お前の母親が家を空けるのは珍しくないんじゃないか? 仕事かそうじゃないかはともかくとして」
少女「はい。この家に帰ってくるのは……そうですね、週に2、3度でしょうか」
教師「その間、この家にはお前だけなんだな? 家のことをしているわけでもなさそうだ。家事全般もお前がやっている」
以下略
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2014/06/15(日) 05:43:29.43 ID:GEL0NFRX0
はたして少女は、鮮やかに赤い舌で、艶めく唇をぺろりと湿らせた。
少女「おそらく、今お付き合いしている男の人のところだと思います。先生が予想していらっしゃるとおりに」
教師「『今』? しょっちゅう男を取っ替え引っ替えしているようだな」
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2014/06/15(日) 05:44:04.33 ID:GEL0NFRX0
教師「アイツは報告書も何もかも偽装していたんだな? 私にも嘘を言っていたわけだ。何してんだよ全く……」
長いため息が漏れる。前任やそれを放置していた連中に嫌悪を覚えるが、薄々勘付きながら何もできなかった教師も同罪だった。
所詮同じ穴のムジナか、と消沈する。
以下略
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2014/06/15(日) 05:45:17.66 ID:GEL0NFRX0
ここまで
これからは教師をどんどん追い詰めていきたい
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2014/06/15(日) 07:20:33.11 ID:QqlZ2ViEO
乙乙
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2014/07/06(日) 05:05:56.50 ID:OYnXFm4T0
続きー
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2014/07/06(日) 05:12:58.68 ID:OYnXFm4T0
教師「お前の家庭環境に関して確認しておきたい事がいくつかある。言いたくないことがあれば言わなくてもいい。無理強いはしない。いいか?」
言葉を投げかけておいて、ひとまず様子を見る。自分の発言がどう影響するかを注意深く観察するためだった。――それほど、この少女の置かれた環境はおよそ教師の知っている生活とはかけ離れていた。
ひとつには、戸籍上は唯一の肉親であるはずの母親から完全に見放されているという家庭環境のために。あるいは、1年以上を経過してなお一切の友人を持つことなく、孤立を深めていく一方であるという学校環境のために。
以下略
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