過去ログ - 想い通りになる世界
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/06(金) 18:41:39.14 ID:1kXODiTCO

聖女「……うわ」

とある城の一角、聖女として祀られている少女の部屋。
彼女がその口をあんぐりと開けているのは、天井にぶち抜かれた大穴を見てのことだった。

男「う、うぅ……」

瓦礫の中央に、男。


石造りの城壁をぶち破り、なお血を流さない強靭な男ではあるが、昏倒していることには変わりない。

聖女「ちょっと。ちょっとー。参ったな、もう」

聖女は分厚い辞典を手に取り、もう片方の手のひらを男に向けた。

聖女「……」

水よ有れ。
命司る水よ有れ。
心は水の念を聞け。
水の想いを心に宿せ。
それは柔和。水とは柔和。

聖女の心が柔和な想いを放つ時、辞典は独りでにページを開く。



聖女「ユメル・カセ(律し賜う命の水脈)」

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/06(金) 19:12:23.67 ID:1kXODiTCO

聖女「よいしょ。ほら、起きれるでしょー。起きて起きて」

辞典がパタンと閉じられると、男の目が少しずつ開いていった。

以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/06(金) 19:25:45.08 ID:1kXODiTCO

ぼごっ。

その手に持った剣は動く事なく、持ち主の手を離れた。
兵士の後ろに回り込んだ男が、首筋に手刀を打ち込んだのだ。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/06(金) 19:35:21.77 ID:1kXODiTCO

聖女「え、えーと、その……」

男「ありがとう。感謝する。ありがとう。感謝する」

以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/06(金) 19:45:43.98 ID:1kXODiTCO

聖女は見知らぬ男が城内に侵入した事よりも、精鋭である城の兵士が一撃にて倒された事よりも、その男の戦いぶりに何よりの興味を示した。

聖女(あの時、想いが……消えていた)

以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/06(金) 19:57:03.71 ID:1kXODiTCO

聖女「ね、空人って……」

男「待て。下層より振動音がする」

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/06(金) 20:26:59.56 ID:1kXODiTCO

兵士「せ、聖女様! 今お助けします!」
兵士「魔想術士、前陣に対想念防壁! あの男に氷冷魔想術を!」
兵士「……ふん」

以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/06(金) 20:54:44.48 ID:1kXODiTCO

兵士「今だ、複数人で取り押さえろ!!」

ダン! ダン!

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/06(金) 20:55:58.97 ID:1kXODiTCO

聖女は分厚い辞典を開き、こげ茶色の古びたペンを取り出す。

兵士「な!」「聖女様、お気を確かに!?」

以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/06(金) 21:07:33.74 ID:1kXODiTCO

ゴウッ!!

男「うおっ……!」

以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/06(金) 21:11:32.31 ID:1kXODiTCO
ここまで


12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/06(金) 21:36:05.30 ID:SBC5yOYwO
おつ


13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 13:05:55.37 ID:sGSi0wNeO

豪奢な階段に踏み込むと、既に踊り場から上がってくる兵士たちがいた。

兵士「居たぞ! 捕らえろ!」

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 14:42:29.47 ID:sGSi0wNeO

男「いちいち気絶させていくのも時間がかかりそうだが……」

聖女「それこそボクにおまかせ!」

以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 18:35:28.29 ID:sGSi0wNeO

城のホール部に到着すると、階段を取り巻くように兵が集結していた。

大臣「……聖女さま。あなたは如何せんお転婆が過ぎます」

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/04(金) 22:05:03.91 ID:a9h/pjl2o
まだかよ


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