110:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 23:47:36.48 ID:ZCMl8Sjg0
 べちゃり。 
 四散したキュウべぇの肉片が、ベンチの周囲へ飛び散った。 
 その元凶であるほむらは、冷たい表情で拳銃を降ろす。 
  
 まどか「ひ、ひどいよ!なにも殺さなくても「貴女はッ!!!!」 
111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 23:48:21.33 ID:ZCMl8Sjg0
 ほむら「そ、それは・・・ッ!!!」 
  
 両手で目を覆い、膝から崩れ落ちるほむら。 
 思えば、彼女はいつもまどかに契約させないように接して来ていた。 
 それは魔女を狩るライバルが増える事への阻止というより、もっと違う感情が原因なのではないか。 
112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 23:49:26.79 ID:ZCMl8Sjg0
 桜「ひ・・・!!!」ウプッ 
  
 QB「おっと、グロテスクだったかい?悪かったね」キュップイ 
  
 平然と自分の死体を平らげ、2人の前に降り立つキュウべぇ。 
113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 23:50:18.52 ID:ZCMl8Sjg0
 ほむら「・・・それについては、後で全部説明するわ。今は、美樹さやかを何とかしないと」 
  
 桜「そうだ・・・、さやかちゃん、何所に行っちゃったんだろう?」 
  
 ほむら「・・・場所の検討はついているわ。まどかと合流して向かいましょう」 
114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 23:50:54.42 ID:ZCMl8Sjg0
 杏子「いた!さやかだ!」 
  
 見滝原市街地からやや離れたところにある、ある駅のホーム。 
 そこに据えられたベンチに、1人座っているさやか。 
  
115:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 23:51:48.01 ID:ZCMl8Sjg0
 さやか「結局あたしは何が大切で、何を守ろうとしてたのか。 
 ・・・何もかも、訳わかんなくなっちゃった」 
  
 ゆっくりと、さやかの膝上で握られていた手が開く。 
 そこにあったのは・・・真っ黒に濁りきった、さやかのソウルジェム。 
116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 23:52:19.59 ID:ZCMl8Sjg0
 ―あたしって、ほんとバカ― 
  
 さやかの目から零れた涙が、手の上にあった"物"へと零れ落ちる。 
 その瞬間。 
  
117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 23:53:05.69 ID:ZCMl8Sjg0
 周囲に広がるのは、水の中のコンサートホールのような空間。 
 その空間の主である魔女、その姿は、中世の騎士のような鎧を纏った人魚。 
  
 杏子「何だテメェ!さやかに何をしやがった!?」 
  
118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 23:53:41.31 ID:ZCMl8Sjg0
 ほむら「手を離さないで。そうすれば、貴方達の時間も止まってしまう」 
  
 小狼「これは・・・時間が止まっているのか」 
  
 左腕でさやかを抱え、右腕でほむらの手を掴みながら考える。 
119:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 23:54:30.37 ID:ZCMl8Sjg0
 杏子「そんなの待てるか!今すぐ説明しろ! 
 あの魔女は何だ!?さやかはどうなっちまったんだ!?」 
  
 マミ「暁美さん、もったいぶらないで?お願いだから・・・」 
  
227Res/194.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
板[3] 1-[1] l20 
	このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
	もう書き込みできません。