過去ログ - 姉「でも、自分がいる場所を失ってしまうこともあるかもしれない」
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2014/06/14(土) 21:37:36.99 ID:izjnFaTMo
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下校時刻になって、「江良さんとどんな話したんだ?」と
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2014/06/14(土) 21:38:46.99 ID:izjnFaTMo
上靴から運動靴に履き替え、下校する生徒でごった返す玄関を抜けると、冷えた風が頬をうった。
赤く染まりつつある秋の空にはいわし雲が浮かんでいて、とても高く見えた。
校庭には禿げかけた木と、抜け落ちた髪の毛みたいに散らばる枯れ葉があった。
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2014/06/14(土) 21:40:20.29 ID:izjnFaTMo
教育熱心な母さんは、俺のことを忘れてしまうくらいには姉ちゃんを溺愛していて、
なにかと出来の悪い弟と出来の良い姉を比べては姉ちゃんを褒め、俺を貶した。
はじめの頃はそのことをとても悔しいと思ったものだったが、
今となるとそれはあたりまえのことになってしまっている。
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2014/06/14(土) 21:41:43.80 ID:izjnFaTMo
一度両親に「姉ちゃんに何度も殴られている」と言ってみたことがあった。
両親は姉ちゃんを呼び、「どうしてそんなことするの?」とやさしく問いただした。
「ちょっと苛々してて、つい」と姉ちゃんは言った。「ごめんね」と俺に向かって言った。
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2014/06/14(土) 21:42:53.29 ID:izjnFaTMo
「それにしても江良さん、かわいいよなあ」と亜十羅は言った。「俺も絆創膏がほしいよ」
江良さんがかわいいことには概ね同意見だが、俺は黙っていた。
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2014/06/14(土) 21:43:52.62 ID:izjnFaTMo
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駅の前で亜十羅と別れてから、俺は駅前をぶらぶらと歩いた。
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2014/06/14(土) 21:44:50.76 ID:izjnFaTMo
「ひさしぶり」ユメちゃんはそう言って象から下り、俺の方に歩いてきた。
「めずらしいね? どうしたの?」
「なんとなくね」と俺は言う。
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2014/06/14(土) 21:45:48.25 ID:izjnFaTMo
明日来と有栖がボールを持ってくるまでは暇なので、
俺はベンチに腰掛けて、買ってきた本を読んでみることにした。
姉ちゃんはちいさな頃からよく本を読んでいたが、
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2014/06/14(土) 21:47:24.28 ID:izjnFaTMo
俺は買ってきた本をてきとうに捲る。
黄ばんだ紙にはびっしりと文字が整列していて、見ただけでくらくらとしてしまう。
けっきょく三ページほど読んでから栞をはさんで、鞄にしまった。
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2014/06/14(土) 21:48:27.85 ID:izjnFaTMo
「ろんちゃんとミヤちゃんは、友だちなの?」とユメちゃんが首をかしげる。
「ミヤちゃん?」
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2014/06/14(土) 21:50:03.31 ID:izjnFaTMo
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ユメちゃんは泥まみれになった明日来と有栖を連れて帰っていった。
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