過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
1- 20
76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/18(金) 23:37:18.78 ID:83B6E8Xo0
 二人の少年少女の純粋な視線が突き刺さる。会長もレッドを見ていた。

 レッドは目をつむり、心を落ち着かせる。そして湧き上がる自分の正直な気持ちを伝えた。

「そんなことはないさ。俺とフシギソウは今まで様々なトレーナーと戦ってきたけど、戦わなかった方がよかったなんて思ったことはない」
以下略



77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/07/18(金) 23:39:17.97 ID:83B6E8Xo0
(俺は……)

 レッドの脳裏に、穏やかな草ポケモン使いの淑女が浮かぶ。

『ポケモンに一つ命令するのもこんなに難しいんだね。フシギダネと呼吸を合わせられない……』
以下略



78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/07/18(金) 23:40:56.18 ID:83B6E8Xo0
今日はここまで。明日はクチバシティ後編です。



79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/19(土) 10:47:31.53 ID:1+91V5kVO
文章が洗練されてて凄い読みやすい



80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/07/20(日) 01:43:50.42 ID:Ne1PSPPI0
 クチバシティジム、そこは電気ポケモン達の館。

 ゴミ箱に秘められた電磁ロックを解き明かした先に待ちかまえるは、ジムリーダーの中でも屈強な経歴を持つアメリカン。

(元軍人……一体どんな……)
以下略



81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/20(日) 01:46:03.43 ID:Ne1PSPPI0
「マチスさんはどうして、バトルを嫌うあの人達をポケモンバトルに誘ったのですか? それが原因で喧嘩の一歩手前までいったと、会長さんから聞きました」

「……」

 マチスの纏う空気から陽気さが消える。
以下略



82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/20(日) 01:47:22.36 ID:Ne1PSPPI0
「それじゃあ、エキセントリックなバトゥ! 見せてみるネェ! 電気を操るクチバシティジムリーダー、マチス!」

「マサラタウンのレッド!」

「GO! ライチュウ!」
以下略



83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/20(日) 01:48:25.49 ID:Ne1PSPPI0
「ミーのライチュウの10万ボルトは凄いパワーを持ってるネ! 足が止まれば、エレキトリカルカーニバルネ!」

「まずい! フシギソウ! はっぱかったー!」

「フッ……!?」
以下略



84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/20(日) 01:50:26.09 ID:Ne1PSPPI0
(違う……)

「……悲しいけど、これもポケモンバトルネ」

 マチスの顔から好戦的な笑顔が消えていた。ただ、戦場で傷を負う相手を介錯するようにライチュウに命令を下す。
以下略



85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/20(日) 01:52:10.90 ID:Ne1PSPPI0
「フシギソウ!」

「フシ!」

 それだけで二人は通じあっていた。ライチュウが怯んでいる隙にフシギソウがレッドのもとに駆け戻り、レッドは回復アイテムを施す。
以下略



86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/20(日) 01:53:24.73 ID:Ne1PSPPI0
「行けー!お兄ちゃーん!!」

「フシギソウも頑張ってー!!」

 二人の子供の声援が、観客席から届く。
以下略



439Res/432.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice