過去ログ - 八幡「なあ雪ノ下。俺と」雪乃「ごめんなさいそれは無理。だけど――」
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2014/07/13(日) 20:21:14.26 ID:bUv+jJwJ0
大分間抜けな声をあげてしまったと思う。
もしかしたら裏返っていたかも。
雪ノ下にしては珍しく、言ってる言葉の意味がわからない。
目的語を忘れるなんて、致命傷ではなかろうか。
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2014/07/13(日) 20:21:54.28 ID:bUv+jJwJ0
「……」
「……そう、そうよね」
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2014/07/13(日) 20:22:36.49 ID:bUv+jJwJ0
手に力が入っているのがわかる。
肩がこわばり、スカートのすそでも握っているのだろうか。
まあ、机越しだから下半身は全く見えないけどね。
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2014/07/13(日) 20:23:02.90 ID:bUv+jJwJ0
雪ノ下が顔を上げた。
ぽかん。そう表現するとちょうどいいような、間の抜けた顔をしている。
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2014/07/13(日) 20:23:49.88 ID:bUv+jJwJ0
「比企谷くん」
雪ノ下が話を遮る。
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2014/07/13(日) 20:27:03.58 ID:bUv+jJwJ0
「勘違いではないわ。それだけは確信してる」
……俺は何を動揺しているんだ。
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2014/07/13(日) 20:36:21.29 ID:bUv+jJwJ0
「あなたは私の好意を、好意と認めないと、そういうこと?」
「なんせ、勘違いだしな」
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2014/07/13(日) 20:47:29.73 ID:67deiqifo
ええな
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2014/07/13(日) 20:54:33.90 ID:bUv+jJwJ0
雪ノ下の瞳がじわりと滲んでいく。
「それはさ、多分友達とかそういうのに対するもんだと思うんだよ」
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2014/07/13(日) 21:06:45.95 ID:bUv+jJwJ0
「また、一人で何かを抱え込もうとしているの?」
俺は、応えることができなかった。
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2014/07/13(日) 21:07:36.92 ID:bUv+jJwJ0
――その後、由比ヶ浜が部室に来るまで会話はなく。
ただ、気まずい沈黙だけが横たわっていた。
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