過去ログ - 先輩「そこから見えるのは、どんな景色ですか?」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 00:11:24.39 ID:8oJAdiKmo

「……息抜きって、なんだっけ?」

「今日はみんな乗り気じゃないみたいで」

以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 00:12:04.22 ID:8oJAdiKmo

「いいかげんオセロも飽きてきたよね」と「みさと」がいつものような落ち着いた口調で言う。
 
 彼女は今学期から編入してきたばかりで、最初はだいぶ居心地悪そうにしていたけれど、今はだいぶ馴染んでいる。
 もともと同学年の女子部員がいなかったから、うまく距離感がつかめなかっただけなのかもしれない。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 00:12:49.17 ID:8oJAdiKmo

 ちょっと困ったような気分になる。
 べつに俺だって、サボりたいとか遊びたいとか思ってたわけじゃない。

「わたしがいるときだってけっこう適当だったから、変わってないっていえば、変わってないんだけどさ」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 00:13:35.34 ID:8oJAdiKmo

「……まあ、いっか」

 と先輩は諦めたみたいな顔をして、それからきょろきょろと部室を見回した。

以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 00:14:48.55 ID:8oJAdiKmo



「書けない」と、一週間前の水曜、苦しげな表情をつくって、大澤が言った。

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 00:16:06.87 ID:8oJAdiKmo

 次に大澤に声をかけたのは「みさと」だった。
 リバーシは部内最弱を誇る「みさと」だったけど、大澤の扱いに関しては誰もが認めるプロフェッショナルだ。

「みさと」特有の会話のテンポや声のスピードは独特の癒し時空を発生させる。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 00:18:34.15 ID:8oJAdiKmo



 そんな水曜の顛末をひなた先輩に伝えると、彼女は一言、

以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 00:20:12.27 ID:8oJAdiKmo



 大澤の様子がおかしくなりだしたのは、文化祭が終わって二週間が過ぎた頃のことだった。
 
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 00:21:45.54 ID:8oJAdiKmo


「みさと」が書いたのは絵本のようなほのぼのとした雰囲気の話だ。
 特に面白がる要素もないのに気付くと読み終わっていて、さらりとした読後感がある。 

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 00:22:28.57 ID:8oJAdiKmo



 用事があるから、と、ひなた先輩が部室を出て行った。
 残されたのは俺と、「あかね」「みさと」の二人だけだった。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 00:23:47.31 ID:8oJAdiKmo

 文芸部の部員数は七名だ。

 俺と大澤、「あかね」と「みさと」、それから部室に顔を出さない幽霊部員の男子二名。
 引退したひなた先輩は除外。最後のひとりは、唯一の一年生、女子部員だ。
以下略



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