69: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 21:19:37.35 ID:+4t1wRMgo
〜☆
力なく膝をついた「ほむら」の顔を右手に掴む私。
膨大な魔力を爆発させ、全身を消し飛ばす。
70: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 21:21:49.84 ID:+4t1wRMgo
「私が戦う理由は、契約したあの日からずっと変わらない。まどかを守るために私は戦う」
まどかを守る？
71: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 21:24:52.38 ID:+4t1wRMgo
「円環の理は、完全な少女としてのまどかが中核にいないと、存続できないシステムなのよ。
時間的猶予はわからない。だけど一刻も早く、まどかを元あるべき座に戻さなくちゃいけない」
「今はきちんと機能しているようだけど？」
72: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 21:28:30.75 ID:+4t1wRMgo
私にはそれは自明のことに思えた。
まどかが現世で生を過ごす時間を円環の理の存続が邪魔するならば、壊れてしまえばいい
73: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 21:31:30.82 ID:+4t1wRMgo
「まどかが人として幸せに生きて完結することを邪魔する世界なら、
まどかが死んだあといっそ壊れてしまってもなんら惜しくないと思わない？」
「それはあなたの意見ね。私とは違う。私はまどかを守る。彼女を守れる私になりたい。
74: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 21:32:57.71 ID:+4t1wRMgo
さて、どうやって殺すか？
向かってくる四人を迎え撃つ私に、露ほどの迷いもない。
75: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 21:34:41.57 ID:+4t1wRMgo
〜☆
残照が赤黒く空と雲を塗りつけていた。
彫刻などの飾りはないシンプルで大きな噴水。
76: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 21:37:03.54 ID:+4t1wRMgo
私たち二人の関係は、円満なようでなぜか奇妙にデコボコしていた。
でも、事情があって現在一人暮らしをしている点では少なくとも一致している。
これから夜の時間が来ても門限を両方気にしなくていい。
77: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 21:39:39.13 ID:+4t1wRMgo
私は己の心臓の辺りに手を当てた。
その鼓動は手に伝わらなかったけど、そんなことは重要じゃない。
78: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 21:42:16.24 ID:+4t1wRMgo
「ええ、考えてみました。でも、やっぱり私は魔法少女になりたい。
えっと、魔法少女になれる人って少ないじゃないですか。他の必要な役割だったら、もっと他にできる人が一杯いる。
だけど、素質があって、願いがあって、年頃の女の子。
自分の魂をソウルジェムにすることを厭わない女の子は少ない」
79: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 21:45:28.06 ID:+4t1wRMgo
巴さんは厳しい目で私を見ていた。
ダメって言われるかな、って一瞬思って、多分言われないはずと仮定を取り消す。
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