13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/03(日) 21:42:59.46 ID:xHfUfXVNo
ふむふむ
14: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 21:45:17.15 ID:gz+5vwBbo
P「……なるほど」
そこで聞いた話を記事にしようという考えか。
黒田「なぁに、別にあれこれと騒ぎ立てるようなスクープを書こうってんじゃない。むしろ、俺としては早めに記事にしてしまったほうが彼女のためでもあると考えてる」
15: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 21:46:42.61 ID:gz+5vwBbo
黒田「……で、どうだ? あんたにとっても悪い話じゃないだろう?」
P「…………」
小鳥「プロデューサーさん……どうするんですか?」
16: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 21:51:32.69 ID:gz+5vwBbo
小鳥「私も、それでいいと思います」
P「小鳥さん」
小鳥「私だって知りたいですから、どうして貴音ちゃんがいなくなってしまったのかってこと。貴音ちゃんは隠しておきたかったのかもしれないけど、それでも……理由も聞かされないままお別れなんて、悲しすぎます」
17: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 21:54:12.87 ID:gz+5vwBbo
小鳥「ちょっと……! いくらなんでも急じゃないですか?」
P「なんていうか、その……居ても立ってもいられなくて……」
小鳥「えぇー……」
18: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 21:56:24.76 ID:gz+5vwBbo
黒田「それじゃあ一時間後に出発だ。それまでに準備しといてくれよ」
P「待ってくれ。まだ重要な事を聞かせてもらってないぞ」
黒田「あ?」
19: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:06:07.82 ID:gz+5vwBbo
事務所の人間で貴音と最後に話をしたのは、たぶん自分だ。
あれは、貴音がいなくなってしまう前日の夜だった。
――仕事を終え戻ってきていた彼女は、事務所の屋上で手すりに身を寄せながら月を眺めていた。
20: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:08:45.58 ID:gz+5vwBbo
P「最近、少し元気が無いみたいだけど」
貴音「……わたくしが、ですか?」
P「ああ」
21: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:11:33.22 ID:gz+5vwBbo
貴音「まこと、密度の濃い一年でした。経験する何もかもが、未知のきらめきに満ちていて……」
P「楽しかったか?」
貴音は深くゆっくりと頷いた。
22: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:13:20.75 ID:gz+5vwBbo
下へ降りる階段の方へ五、六歩ほど歩いたところで貴音が立ち止まる。
貴音「……プロデューサー」
彼女はこちらを振り向かずに言った。
23: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:16:51.89 ID:gz+5vwBbo
――黒田の車で移動を始めてから数時間が経っていた。
P「……まだ着かないのか」
黒田「それ訊くのさっきから何度目だぁ? ……もうすぐのはずだけどな」
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