過去ログ - 貴音「月光Cage」
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32: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:42:45.24 ID:gz+5vwBbo
勘定を済ませ店から出る。

しかし、あの店員さんの話からすると、俺一人で四条家に向かったところで会わせてもらえるかはなんとも微妙だな……。

もしかしたら、怪しい者扱いされて門前払いということもあり得る。
以下略



33: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:48:19.19 ID:gz+5vwBbo
広場には既に人が集まり始めており、それぞれ祭りの準備に追われているようだった。

入り口には『十年祭』と大きく書かれた木の門が建っている。

白河「――十年祭というのは文字通り、この村で10年に一度行われる祭りです」
以下略



34: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:49:30.63 ID:gz+5vwBbo
P「浄めの儀式? それはなにをするんだい?」

白河「あー……」

P「どうかした?」
以下略



35: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:54:22.98 ID:gz+5vwBbo
ここに来た事情をかいつまんで説明する。

千家「――それはそれは。大変でしたね。私はアイドル事情には詳しくないのでどうとも言えませんが……よろしければこの後我々とご一緒しませんか? 研究のために協力いただいておりまして、特別に四条家の屋敷に招かれているのです」

P「い、いいんですか?」
以下略



36: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:55:36.13 ID:gz+5vwBbo
千家「よろしければこの十年祭についてお話しても?」

P「あー……ええ、ぜひお願いします」

正直に言うとそこまで興味があるわけではなかったが、お世話になる以上は少し交友を深めておきたい。
以下略



37: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:58:57.71 ID:gz+5vwBbo
遠目からではわからなかったが、祭り会場の奥は神社になっていた。くすんだ色の鳥居が立っている。

千家「十年祭の最後には、あの神社の前で篝火(かがりび)を焚くんですよ。大きな篝火をね」

P「もしかしてそれが浄めの儀式というやつですか?」
以下略



38: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 23:00:22.66 ID:gz+5vwBbo
千家「浄めの儀式は篝火を焚き、そこで祈りを捧げることで、10年の間で消耗した暁月の霊力を回復させるためのものなんです」

P「浄めの儀式を執り行うのは四条家だそうですね」

千家「霊力を持つとされる神宿りによる祈り、ですね。今、霊刀暁月は四条家のすぐ側にある洞窟の中に奉納されています。逸話の中で鬼が封印された洞窟です」
以下略



39: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 23:01:37.41 ID:gz+5vwBbo
青山「千家先生!」

青山くんと朱袮さんが戻ってきたようだ。

千家「なんだ、君たち出店回りはもういいのかい?」
以下略



40: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 23:03:26.01 ID:gz+5vwBbo
青山「あ、そうだ。ちょっと珍しいもの見つけたんですよ」

青山くんが手の平ほどのサイズの小さな赤い紙袋からなにか取り出す。

白河「……なんや? ガラス球か?」
以下略



41: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 23:05:13.09 ID:gz+5vwBbo
白河「……ん? お前らの分は買うてないんか?」

青山「同じものは最後の二つだったんですよ。ていうか、俺は鬼とかそーゆーのは信じてませんし」

朱袮「私もー」
以下略



42: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 23:06:28.17 ID:gz+5vwBbo
――千家さんが運転する車中、窓の外を村の風景が次々と過ぎ去ってゆく。

白河「……ところで、Pさんはお一人でこの村へ?」

助手席に座る白河くんが後ろを向いて言った。
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