過去ログ - 舞田類「like a little girl」
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1: ◆EyqsYGWDiw[saga]
2014/08/17(日) 00:54:45.09 ID:C2LfeSHG0

Mマスのssです。
舞田くんから見た新人女性プロデューサーとS.E.Mの話。


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2: ◆EyqsYGWDiw[saga]
2014/08/17(日) 00:55:55.63 ID:C2LfeSHG0


11回目の正直――何とかアイドルになる為のオーディションを切り抜け、アイドルとなった俺達の前にプロデューサーがやってきた。
どんな人が来るだろう。何せ知らない世界だ、予想などつかない。それは隣に居るミスターはざまやミスターやましたも同じのようだ。
ガラス張りの窓が心地好いロビーでただその人を待つ。夏の日差しは涼しい所から見れば美しいものだった。
以下略



3: ◆EyqsYGWDiw[saga]
2014/08/17(日) 00:57:56.28 ID:C2LfeSHG0

「君が私達のプロデューサーか、やや頼りない印象だが…良い瞳をしている。私は硲道夫だ。以後よろしく頼む」

「は、はい!よろしくお願いします!」

以下略



4: ◆EyqsYGWDiw[saga]
2014/08/17(日) 01:00:27.59 ID:C2LfeSHG0

「では、折角ですしミーティングでもしませんか?お菓子もお茶もありますし」


この女性が俺達のプロデューサー……大丈夫だろうか。ミスターはざまのそれは直球過ぎるが事実でもある。
以下略



5: ◆EyqsYGWDiw[saga]
2014/08/17(日) 01:03:14.07 ID:C2LfeSHG0

「えっと、折角なのでユニット名を考えませんか?」

「安心したまえ、もう決めてある。これだ」

以下略



6: ◆EyqsYGWDiw[saga]
2014/08/17(日) 01:05:47.03 ID:C2LfeSHG0

「良いと思います。得意な事ってきっと、力になりますよ」

そんな彼女の一声もあり、結局俺達はそのままS.E.Mと言うユニットになってしまった。
これでいいのか、とミスターやましたが目配せをする。面白いから良いだろうと俺がウインクを返すと、小さく溜め息をしていた。
以下略



7: ◆EyqsYGWDiw[saga]
2014/08/17(日) 01:08:40.23 ID:C2LfeSHG0

数日プロデューサーと一緒に居て分かったが、彼女はそれなりに熱意も、そして技術もある人だった。

「山下さん、ステップ甘いです!」

以下略



8: ◆EyqsYGWDiw[saga]
2014/08/17(日) 01:10:41.03 ID:C2LfeSHG0

「うわー、難しそうなモノ読んでるね?」

「…ただの学習指導要領だが」

以下略



9: ◆EyqsYGWDiw[saga]
2014/08/17(日) 01:13:02.30 ID:C2LfeSHG0

「まあまあ、お嬢ちゃんコーヒーでも飲む?ビーカーで沸かしたやつだけど」

ミスターやましたはそんな俺達を余所にのんびりとしている。競馬新聞を見たり、ラジオを聞いたり―…
ミスターはざまの真面目さとミスターやましたののんびりさを混ぜてふたつにしたら、きっとベストな感じになるんじゃないかな。
以下略



10: ◆EyqsYGWDiw[saga]
2014/08/17(日) 01:14:23.84 ID:C2LfeSHG0

デスクワークから離れた彼女はしばしば、俺達を事務所に置き営業に行った。
本当は連れてって行ってもらいたいのだけれど自分の仕事だから、と笑う彼女は頑なだった。
それを無理矢理連れて行ってもらおうなんて言うのもスマートではない。よって俺達はこの歳にもなってお留守番だ。

以下略



11: ◆EyqsYGWDiw[saga]
2014/08/17(日) 01:15:21.74 ID:C2LfeSHG0

「舞田くん?惚けているが、どうかしたか」

「へ?俺もプロデューサーちゃんの事はbeautifulだと思うよ!優しいし真面目で、俺達の事をよく見ていてくれてる」

以下略



12: ◆EyqsYGWDiw[saga]
2014/08/17(日) 01:17:09.37 ID:C2LfeSHG0

「皆さん聞いて下さい!オーディションです、番組オーディションを受けさせてもらえる事になりました!」


プロデューサーが事務所に戻ってしばらく、俺達はお菓子を広げながらミーティングをしていた。
以下略



13: ◆EyqsYGWDiw[saga]
2014/08/17(日) 01:19:52.86 ID:C2LfeSHG0

「3人はレッスンの量を増やして、自主練の間に私が営業に行く、と…大丈夫ですか?」

「問題ない。この情熱をレッスンにも活かそう」

以下略



14: ◆EyqsYGWDiw[saga]
2014/08/17(日) 01:20:57.25 ID:C2LfeSHG0

だが、現実は酷く残酷だった。


「……ごめんねプロデューサーちゃん。番組オーディション、clear出来なかったよ」
以下略



15: ◆EyqsYGWDiw[saga]
2014/08/17(日) 01:28:11.58 ID:C2LfeSHG0

「次は、頑張りましょう。皆さんの良い所分かってくれる人達を、絶対に見付けてみせますから!」

悔しそうな顔を仕舞い込み、彼女が笑った。今日からまたレッスンをするんだろう。君はまた、あのミルクティーを飲むんだろうか。
彼女が控え室から出て行ってからも俺達はしばらく立ちすくんでいた。タイトでユーモアに溢れるアイドルの衣装が、この時ばかりは滑稽で仕方が無かった。
以下略



16: ◆EyqsYGWDiw[sage]
2014/08/17(日) 01:29:51.75 ID:C2LfeSHG0

>>3
×「ん?そう、僕が舞田類。Call me マイケル!?Nice to meet you!これからよろしく」
○「ん?そう、僕が舞田類。Call me マイケル!Nice to meet you!これからよろしく」

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/17(日) 04:12:06.07 ID:+KIUDoI9O
フンイキいいなあ
期待

女性Pだとどうしても公式のイメージに引っ張られちゃうけど、こういうPもかわいくていい


18: ◆EyqsYGWDiw[saga]
2014/08/17(日) 12:47:20.37 ID:C2LfeSHG0

番組オーディションから少し経って、またレッスンと留守番を繰り返す。
事務所は一見穏やかな雰囲気に戻ったような気がしていたがやはりどこか元気はなかった。

それはミスターはざまがアイドルの本を生真面目な顔で読むようになったからなのかもしれないし、
以下略



19: ◆EyqsYGWDiw[saga]
2014/08/17(日) 12:49:20.43 ID:C2LfeSHG0

前回俺達がオーディションに落ちた事が引っかかっているのだろうか―…嫌な考えを捨て、夏の日差しに呑まれそうなプロデューサーを追い掛ける。

「そうか、では丁度良い。山下くん、レッスンを開始するぞ」

以下略



20: ◆EyqsYGWDiw[saga]
2014/08/17(日) 12:58:26.08 ID:C2LfeSHG0

「いやあ、正直厳しいんだよねえ。正直この3人、アイドルって年齢でもないでしょう?」

「そこをなんとか…お願いします!!」

以下略



21: ◆EyqsYGWDiw[saga]
2014/08/17(日) 13:00:30.93 ID:C2LfeSHG0

「君もカワイソウだよね。新人で女性なのに、こんなアイドル抱えちゃってさ。何、押し付けられちゃったの?」

「この前もオーディション落ちちゃったんでしょ。現実見ないとさ、厳しいんじゃない?」

以下略



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