58:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/26(火) 00:32:50.92 ID:57lCD6A/O
 「霧に何を言われたんですか?」 
  
  
 聞きたくもない答えを、俺はたずねた。 
  
59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/08/26(火) 00:34:39.43 ID:hFh63euc0
 面白い 
60:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/26(火) 00:34:50.80 ID:57lCD6A/O
 「三代目は悪くありません。 
 これは俺の独断が招いた結果です。 
 そもそも下忍達にとって、適したランクではなかったのに、里と連絡をとろうともしなかったんですから」 
  
  
61:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2014/08/26(火) 00:36:45.21 ID:57lCD6A/O
 >>59 
 ありがとうございます!泣きそうです 
62:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/26(火) 00:38:13.82 ID:57lCD6A/O
 俺は空を見上げた。 
  
 丸い月が俺を照らしている。 
  
 ナルト達の顔がふとよぎった。 
63:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/26(火) 00:40:18.66 ID:57lCD6A/O
 左腕の怪我は忍者を続けられないほどではなかった。 
  
 しかし、丑三つ出身で人買いに買われてきたという経歴が、ネイチを追い詰めた。 
  
 里から見捨てられ、ネイチは忍者を辞めるしかなく、一気にどん底へと突き落とされた。 
64:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/26(火) 00:42:17.74 ID:57lCD6A/O
 「あら、来たわね」 
  
  
 寝ないまま何時間も走りっぱなしだった俺を、情報屋が出迎えた。 
  
65:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/26(火) 00:43:49.25 ID:57lCD6A/O
 「待ちくたびれたぜ。へへっ」 
  
  
 薄暗い地下室には、裸電球が一つ頼りなく灯り、蛾が光にまとわりつくよう飛んでいる。 
  
66:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/26(火) 00:45:32.34 ID:57lCD6A/O
 「俺がはやがねキョガクの息子、はやがねドウタクだった時のことだ」 
  
  
 ゆらゆらと飛ぶ蛾を、ネイチは見ているらしい。 
  
67:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/26(火) 00:47:52.95 ID:57lCD6A/O
 「いつか復讐されるのを恐れてたってのも本当だ。 
 なんせあの白い牙の息子だからな。 
 自分なんか簡単に殺られると思ったんだろう」 
  
 「お前は、それを止めてくれようとしたんだよな」 
68:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/26(火) 00:49:39.53 ID:57lCD6A/O
 「はやがね一族はな、尾獣を封印するのに適した体を持った一族だったんだ。 
 うずまき一族ほどじゃないけどな。 
 俺も霧で初めて聞かされて驚いたよ。 
 それと同時に不運を呪った。 
 いつまで俺は他人の思惑に振り回され続けるのだろうと、さすがに頭にきたよ」 
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