17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 01:39:22.79 ID:Gqx9SXLWo
腰にふたりしてしがみつかれて、澪が困ったように笑っていたら
(光の下まで二人に圧されたせいで
今度こそあいつの顔が見えてしまった)
向こうのビル一階のスタバの方から
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 01:41:36.21 ID:Gqx9SXLWo
階段を上ってくる足音で気付いて振り向くと、
新しいトレイに紙カップを二つ載せていた。
片方にはでかいスプーンが突き刺さっている。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 01:43:49.64 ID:Gqx9SXLWo
みんな寝てる、と澪がつぶやいた。
気付いてなかった。
綿のように柔らかく固まった空気が辺りに降りていて、
少し前まで突っ伏して寝てた私の方も眠気に誘われそうだ。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 01:46:03.09 ID:Gqx9SXLWo
高そうな腕時計を何度も見て舌打ちしている。
上着を抱えるとトレイを持って出て行こうとする。
そこに澪が呼びかけた。
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 01:48:16.49 ID:Gqx9SXLWo
「ね、律。この時間のマックって、なんだか守られてる感じしない?」
そう言う澪の後ろからまだ傾いた日差しが射し込む。
つややかな髪に淡い光が射して、まるで天使の輪っかのようだ。
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 01:50:30.11 ID:Gqx9SXLWo
澪の方、もう見ることもできない。
気の置けない笑い声が遠くから聞こえる。
もぞもぞと動き出したプリン頭の二人、
しびれた彼氏の腕をさすってくすくす笑ってる。
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 01:52:43.59 ID:Gqx9SXLWo
夕方だったらよかったのに、とずっと思っていた。
縄跳び大会の夕暮れ通学路みたいに、
私が先に転んで、澪をずっと引っ張って、守ってあげて、
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 01:54:56.98 ID:Gqx9SXLWo
「律、帰ろうよ。
今から新幹線に乗れば、夜には家に着けるから」
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2014/08/30(土) 01:57:46.91 ID:Gqx9SXLWo
残りは今日の夜8〜9時辺りに投下予定
おやすみ
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/30(土) 02:03:03.79 ID:wBketev1o
待ってる
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/30(土) 08:38:26.84 ID:OtB7f+VbO
期待して待つぜ。
何処まで行ったんやこいつら……
98Res/65.84 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。