過去ログ - 提督「心から愛しい羽黒に捧ぐ。」
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2014/09/07(日) 19:32:18.32 ID:wKOPEMqDo
  抱き寄せ、抱きしめたあとは接吻と愛撫を繰り返した。  
  
  唇をなぞり、首を食み、手首に舌をはわせた。  
  
  そうして肌を重ねているうちにどちらからともなく離れてゆく。  
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2014/09/07(日) 19:33:09.78 ID:wKOPEMqDo
 >>11 
 やべえすっかり思い違いしてました。以降訂正します。本当に申し訳ありません 
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2014/09/07(日) 19:35:13.98 ID:wKOPEMqDo
  鉄底海峡。  
  
  くそったれな戦場。 
  
  大本営から私に与えられた地で私は指揮をとった。  
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2014/09/07(日) 19:39:26.69 ID:wKOPEMqDo
  敵から羽黒に向けて2本の魚雷が放たれる。  
  
  当たるはずはないと――沈むはずはないと思っていた。  
  
  彼女は、羽黒なのだから。  
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2014/09/07(日) 19:42:35.86 ID:wKOPEMqDo
  夕方の執務室には虚しく軍歌が響く。  
  
  かつては羽黒と共に耳を傾けた音色が虚空に溶ける。  
  
  軍艦行進曲。  
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2014/09/07(日) 19:46:14.46 ID:wKOPEMqDo
  杯に残った酒を飲み干してその来客を見やると、我が艦隊の旗艦、霧島であった。  
  
 「あぁ、霧島か……私に何か用事でも?」  
  
  呂律のまわらない、焦点の定まらない私はかろうじてそれだけをつむぐ。 
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2014/09/07(日) 19:49:10.53 ID:wKOPEMqDo
 「私は見たんだ。雷撃の水飛沫が彼女を襲ったのを。死体は見つからなかったとはいえ、一体彼女はどこにいたというんだね?」  
  
 「命からがら逃げて、何処かの島に身を隠しているやもしれません! あの場所にはそうするだけの島があります!!」  
  
  霧島の必死な言葉に、私は喉を鳴らして笑った。  
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2014/09/07(日) 20:08:02.16 ID:wKOPEMqDo
 「私達は羽黒が轟沈したなどと思ってはいません! 彼女が生きているのなら奇跡でも偶然でもいいんです!! 栄えある『第一艦隊』の希望を笑わないでください!!」  
  
  その言葉に私はたまらず霧島の瞳を見つめた。  
  
  メガネの奥の彼女の瞳は潤んでいた。  
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2014/09/07(日) 20:11:09.78 ID:wKOPEMqDo
 「第一艦隊全艦に告ぐ! 各員対艦装備を行い鉄底海峡へ進軍せよ! なお、栄えある第一艦隊には1名の欠員の補充が必要である!!」  
  
  愛国行進曲のメロディと共に私は司令を行う。  
  
 「今回も6『人』での出撃を行う! 旗艦『霧島』以下『筑摩』! 『高雄』! 『赤城』! 『日向』! そして『赤城』」!  
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2014/09/07(日) 20:13:12.13 ID:wKOPEMqDo
 叫ぶだけ叫んで私はマイクのスイッチを乱暴に切る。  
  
 「君が本作戦を伝えるべきだったかね?」  
  
 「いいえ、お似合いの演説でした」  
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