過去ログ - 提督「心から愛しい羽黒に捧ぐ。」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/07(日) 20:11:09.78 ID:wKOPEMqDo
「第一艦隊全艦に告ぐ! 各員対艦装備を行い鉄底海峡へ進軍せよ! なお、栄えある第一艦隊には1名の欠員の補充が必要である!!」

 愛国行進曲のメロディと共に私は司令を行う。

「今回も6『人』での出撃を行う! 旗艦『霧島』以下『筑摩』! 『高雄』! 『赤城』! 『日向』! そして『赤城』」!
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/07(日) 20:13:12.13 ID:wKOPEMqDo
叫ぶだけ叫んで私はマイクのスイッチを乱暴に切る。

「君が本作戦を伝えるべきだったかね?」

「いいえ、お似合いの演説でした」
以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/07(日) 20:14:13.16 ID:wKOPEMqDo
>>20
すいません赤城が二人いました。最後の赤城を「利根」に修正します。申し訳ありません


23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/09/07(日) 22:33:11.26 ID:xY8Cc76a0
初見です
そして期待


24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 21:23:31.76 ID:wQP1bC+Fo
 それからはまさに破竹の勢いであった。

 各々が目を爛々と光らせ、目の前の敵を轟沈させてゆく。

 まるで復讐のようだ。
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 21:25:25.27 ID:wQP1bC+Fo
「羽黒!」

 私は大海原の彼方に届くような声で愛しの彼女の名前を呼ぶ。

 ポツポツと浮かぶ島にむけて、喉が壊れそうなほどに声を上げる。
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 21:26:48.70 ID:wQP1bC+Fo
 夕日は翳る。

 すでに私の喉はまともに声を出すことは叶わぬほどに消耗し、赤城の艦載機の燃料も底をついた。

 羽黒発見の報告は未だにない。
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 21:28:29.01 ID:wQP1bC+Fo
 乱立する草木の茂みを乱暴にかき分け、私は彼女を探す。

 不意に視界の端で草木が音を立てた気がした。

 私はその音に縋るように――奇跡に縋るように走る。
以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 21:30:23.59 ID:wQP1bC+Fo
 ――それからはあっという間だった。

 怒鳴りすぎて声の出ない私は久しく与えられていない休暇を大本営から命じられ、同じく声の出ない第一艦隊の面々、および私の配下の艦娘達も長期の休暇となった。
 
 大破した羽黒は入渠し、その傷と疲れを癒しているのだろう。
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 21:34:04.39 ID:wQP1bC+Fo
 「星条旗よ永遠なれ」、「チャタヌーガ・チューチュー」、「ラ・マルセイエーズ」。私が欲しているレコードは無数にある。

 CDではなく古臭いレコードを収集する私に夕張はあきれていたようだが、黒い円盤を鋭い針が撫でながら音楽を奏でる様はいつみても素晴らしいものだ。

 ……私はとっておきのレコードをかける。
以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 21:37:03.96 ID:wQP1bC+Fo
 再び喉飴を噛み潰して私は演習の様子を見つめる。

 軽巡洋艦と駆逐艦で編成された第二艦隊は演習相手の戦艦に真正面からはぶつからず、常に自分たちに有利な陣形を作って攻撃を加えていた。

 ――私にはする事が無い。
以下略



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