過去ログ - 響「行きつけのお店」
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10:1[saga]
2014/10/10(金) 23:14:23.94 ID:M6pjPsFx0

「…………………………どうかした?」

少女はもじもじと、両手を合わせて何やら言いにくそうにしている。
もう一度少女が口を開くまでそれほどの時間は無かった。
以下略



11:1[saga]
2014/10/10(金) 23:15:10.00 ID:M6pjPsFx0

この少女は、見ることで自分を満足させようと。
好きなように欲しい物を求める事の出来ない、貧しい家に生まれた自分に、
心の中ではドレスに身を包んで、舞踏会へ行っても恥ずかしくない姿になったと錯覚させているのだ。
自分がお洒落を出来ない代わりに。
以下略



12:1[saga]
2014/10/10(金) 23:16:13.30 ID:M6pjPsFx0

「…………ねぇ、服作ってあげよっか」

「…………え?」

以下略



13:1[saga]
2014/10/10(金) 23:16:53.70 ID:M6pjPsFx0

「そんなの要らない。 ただ自分が、プレゼントしてあげたいだけ」

他者から見れば、自分のこの行いは憐れみから出た物に見えるだろう。

以下略



14:1[saga]
2014/10/10(金) 23:17:29.65 ID:M6pjPsFx0

「そっか! じゃあ、どんなの作って欲しい? あ、ドレスとかは流石に無理かなぁ」

「えっと…………。 さっきおねえちゃんが言ってたの」

以下略



15:1[saga]
2014/10/10(金) 23:18:18.71 ID:M6pjPsFx0

・ ・ ・ ・ ・

 
セーターを作るのに手間は必要無い。
以下略



16:1[saga]
2014/10/10(金) 23:19:29.91 ID:M6pjPsFx0

次に行った作業は、毛糸の厳選だった。
作るという意気込みを更なる意欲に繋げる為には、素材もそれなりの物を選ばなくてはならない。
誰かの為に作るとなると尚更だ。

以下略



17:1[saga]
2014/10/10(金) 23:20:19.99 ID:M6pjPsFx0

ワンピースの上に着る事も出来、カジュアルな着こなし方になる。
あの地味目なワンピースを彩る為に、少しばかりの装飾も混ぜるといった工夫も忘れない。

しかしそれではファッションとして機能するだけであって、これからの季節に対応出来るとは言い難い。
以下略



18:1[saga]
2014/10/10(金) 23:21:27.69 ID:M6pjPsFx0

・ ・ ・ ・ ・


「じゃん、これなーんだ?」
以下略



19:1[saga]
2014/10/10(金) 23:22:38.74 ID:M6pjPsFx0

「うわぁ…………!!」

オレンジを基調にし、白の毛糸で作った花のモチーフを各所にあしらったチュニック。
編み目の隙間を出来るだけ埋め、防寒対策もそれなりに機能した出来栄えになった。
以下略



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