20:1[saga]
2014/10/10(金) 23:23:08.01 ID:M6pjPsFx0
「あぁぁもう、ほら落ち着いて!」
着させるのを手伝うと、先程までの悪戦苦闘はなんだったのか。
あっという間に腕は肩口を抜け、見事お洒落に成功した。
21:1[saga]
2014/10/10(金) 23:23:47.17 ID:M6pjPsFx0
きっと飛び跳ね始めるんだろう、いつもの事だ驚きはしない。
驚きはしないが、慣れてしまうほど少女と一緒に居た時間が多かった、という点には驚いてしまう。
それに気を取られて、少女のタックルに気付くことが出来なかった。
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/10(金) 23:23:47.93 ID:wi4hIy680
ロリがロリにメジャー巻いてたって遊んでると思われて終わりっしょー
23:1[saga]
2014/10/10(金) 23:24:36.96 ID:M6pjPsFx0
「いや、たまには洗って欲しい」、とはとても言える雰囲気ではなかった。
少女の満開の笑顔は、今まで見たことの無い程輝いて見えた。
そうだ、あの時服を作ってあげようと思ったのは憐れみではないんだ。
24:1[saga]
2014/10/10(金) 23:25:16.22 ID:M6pjPsFx0
・ ・ ・ ・ ・
少女と会ってから、どれくらいの時間が経っただろう。
25:1[saga]
2014/10/10(金) 23:27:34.93 ID:M6pjPsFx0
始めの一週間は、都合が合わないだけと思い、さして気にも留めなかった。
しかし二週間が経つと、何かあったのだろうかと心配で何度も店を覗きに来た。
そして、一ヶ月経ったくらいで、別れが来たんだとなんとなく気付いた。
26:1[saga]
2014/10/10(金) 23:28:21.50 ID:M6pjPsFx0
どうやら自分宛ての、ファンからの贈り物らしい。
プロデューサーへの返事を待ってもらって、小包を開く。
正方形の、無地の箱だった。 なんとなく、見覚えがあった。
27:1[saga]
2014/10/10(金) 23:28:55.93 ID:M6pjPsFx0
手にとって広げてみると、あまりの出来栄えに笑みがこぼれる。
袖は無駄に長く、丈は逆に縮まってしまっている。
お世辞にも綺麗とは言えない、明るい青で統一されたセーターがそこにあった。
28:1[saga]
2014/10/10(金) 23:29:49.31 ID:M6pjPsFx0
内容は、至って普通の物だった。
実は片親だったらしく、父親が居なかったそうで、母親が再婚した兼ね合いで、
急な引越しがあったらしい。 その所為で会う事が出来なくなったらしい。
事故があった訳じゃなくて良かった、ほっと胸をなでおろす。
29:1[saga]
2014/10/10(金) 23:30:17.34 ID:M6pjPsFx0
「ひびきちゃんが作ってくれたふくは、わたしを幸せにしてくれます。
わたしも、いつかみんながうれしくなるようなふくを作れるようになりたいから、
がんばってふく屋さんになりたいです。 そのときは、ひびきちゃんも来てね」
30:1[saga]
2014/10/10(金) 23:33:07.44 ID:M6pjPsFx0
・ ・ ・ ・ ・
今日は、とあるバラエティ番組のゲストとして呼ばれていた。
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