過去ログ - 勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」
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76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:41:05.18 ID:xox+vNXM0
騎士「まあぶっちゃけるとな、最初、俺は家出したんだ。もうこんな所居られるかと、国を捨てた」

騎士「しばらく自由奔放に旅を続けていたんだが、ある日、噂を聞いた」

騎士「俺の国が、魔王軍に滅ぼされたと」
以下略



77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:42:23.97 ID:xox+vNXM0
 翌朝―――

武道家「それで、騎士とやらはまだなのか? 勇者」

勇者「一応ここの宿屋の名前伝えて、朝に来いって言っといたんだけど……」
以下略



78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:44:17.87 ID:xox+vNXM0
武道家「ッ!?」

僧侶「ッ!?」

戦士「……!!」
以下略



79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:45:30.88 ID:xox+vNXM0
 その言葉が、感情を押し留めていた堰を切った。
 戦士は背負った剣の柄に手をかける。
 武道家も、露骨な戦闘の構えこそ見せていないが明らかに臨戦態勢だ。
 自身と言うより、仲間を侮辱されたことが耐えかねたのだろう。僧侶でさえ、強い敵愾心を持った目で騎士を睨み付けている。

以下略



80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:46:12.74 ID:xox+vNXM0




僧侶「……へあ?」
以下略



81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:48:10.12 ID:xox+vNXM0
騎士「それじゃあ、行くぜ?」

 その場の雰囲気などお構いなしに、騎士はその身を低く屈める。

騎士「よーい……ドンッ!!!!」
以下略



82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:49:09.53 ID:xox+vNXM0


 しかし勇者の拳は空を切る。

 僧侶の背後から掻き消えた騎士が再び姿を現したその先で―――間髪入れず戦士が大剣を振り下ろしていた。
以下略



83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:50:40.32 ID:xox+vNXM0
 騎士は勇者たち四人の顔を見回した。

騎士「まだやる気満々なのは……勇者と戦士くらいか」

僧侶「うぅ…」
以下略



84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:52:59.80 ID:xox+vNXM0
 ほんの少し、騎士は自分の体を横にずらした。
 それだけで、戦士の大剣は騎士の体を捉えられずに地面を叩く。
 地面を穿った大剣の刃を上から踏みつけ、騎士は薄く笑った。
 騎士の手には、紙や糸を切る時などに使う、ごくありふれた汎用ナイフが握られていた。
 ナイフが反射する光が揺らめいた。
以下略



85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:54:08.12 ID:xox+vNXM0
戦士「ゆ…う、しゃ……?」

勇者「見てないよ? 俺何も見てないからね?」アタフタ

騎士「……ざーんねん。あとちょっとで全部見えたのに。ほんと、いい反応してるわ勇者」
以下略



86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:55:38.74 ID:xox+vNXM0
 だん、と剣を叩き付ける音がした。

武道家「馬鹿な……」

僧侶「そんな…」
以下略



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