過去ログ - 吹雪「迎えを待っていたんです」
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64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 22:41:00.58 ID:sQ4l+FLzo
それからどうしたんでしょうね、気付いた時にはもう海の中でした

覚えてないんだから仕方ないです、思い出せるのはこれだけ


以下略



65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 22:42:06.48 ID:sQ4l+FLzo
静かな海の底へと沈みゆく私は、どうしてこうなってしまったのかを考えていました

もしもあそこであの二人組に話しかけていなければ、きっとこうはなっていなかったでしょう

もっとよく二人の様子が見えていれば、その尋常じゃない様子に気付くことも出来たでしょう
以下略



66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 22:43:27.74 ID:sQ4l+FLzo
そういえば妖精さんは今頃何をしているのでしょうか

帰り道を一緒に来てたから、もしかしたら私に巻き込まれて海に落ちてしまったかも

でもあの時にはもういなかった気もするから、無事でいてくれたら幸いです
以下略



67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 22:44:40.01 ID:sQ4l+FLzo
すると今度は何かの声が聞こえてきました、どこか聞き覚えのある様な

これは確か、私に名前を教えてくれた時の妖精さんの声


以下略



68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 22:50:45.48 ID:sQ4l+FLzo

「今年の夏も父はここまで来てくれたんですよ」


私と待ち合わせをしていたこのバス停までやってきて、それからしばらくこのベンチを眺めているんです
以下略



69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 22:52:22.49 ID:sQ4l+FLzo
「一度、自分の家に行ったことがあるんです」


誰にも見つけてもらえないのがあまりにも寂しくなって、歩いて家に帰ったんです

以下略



70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 22:54:21.88 ID:sQ4l+FLzo
「帰れない場所への迎えを待っていても、意味がないことくらいはわかってます」


父は迎えには来ず、母は私を見つけられない

以下略



71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 22:56:04.97 ID:sQ4l+FLzo
自分でも馬鹿な話だとは思いますが、あの時見た妖精さんのことが忘れられないんです

本当に存在するのかなんてことは問題ではなくて、ただ最後の言葉が忘れられないんです


以下略



72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 22:57:52.72 ID:sQ4l+FLzo

「話してくれてありがとうな」


軍人さんは私に笑いかけてくれます
以下略



73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 22:59:24.14 ID:sQ4l+FLzo
肩で私の髪を引っ張る妖精さんを横目見ます

軍人さんの言う通り不思議な存在は、こうして私の近くにもいるようです

楽しそうに笑うのは構いませんがそろそろ髪が痛いです
以下略



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