過去ログ - もしもプラチナスターライブシーズン2でPがエターナルハーモニーばかり構っていたら
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40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/25(火) 23:26:04.46 ID:YW2lEbZco
 一分とも十分ともとれる沈黙が続いて、ようやく、男性が口を開いた。

最上父 「やはり、そうなのか。しばらく見ないうちに大きくなった」

志保 「―――!!」
以下略



41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/25(火) 23:27:39.77 ID:YW2lEbZco
志保 「本当にあなたが……私の父なんですか……?」

最上父 「いやに驚いているようだが、きみの母からの差金でここを訪れたんじゃないのか?」

志保 「いえ……本当に偶然で……」
以下略



42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/25(火) 23:28:54.53 ID:YW2lEbZco
最上父 「きみの家が苦労をしていることは知っていたが……きみがその歳で働きに出なければならないほどとは思っていなかった」

最上父 「きみの母が私を許してくれるかはわからない。せめてもの償いとして金銭だけでも受け取ってもらえないかと思っている」

 私や弟がたまに口にする、父親に会いたいという言葉は母にどんな想いを抱かせていたのだろうか。
以下略



43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/25(火) 23:30:11.50 ID:YW2lEbZco
最上父 「アレもそろそろ帰ってくる時間だが、会っていくかね?」

志保 「……いえ。本当の用事はこっちでしたので」

最上父 「なるほど」
以下略



44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/25(火) 23:31:30.89 ID:YW2lEbZco
 どっしりとした落ち着きのある語気。私のことを真剣に考えてくれている声色。心臓を貫かれたような衝撃が走った。

 私の名を呼ぶ声に、たまらず脚が止まった。ファンの人が私を呼ぶそれとは比べ物にならないほど心に染み渡った。

 「おまえは、これまで弟や家族の前ですら、人に甘えるなんてことをしてこなかっただろう」
以下略



45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/25(火) 23:32:17.94 ID:YW2lEbZco
 男の人の腕の中に収まるなんて、アイドル活動中にすらしたことがない。

 まして、父親の腕の中なんて、夢の中でですら実現し得なかった。

 そんなどこか空想の向こう側だった世界が現実になっている。何年も何年も憧れた世界が今ここにある。
以下略



46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/25(火) 23:33:22.35 ID:YW2lEbZco


 どれぐらいそうしていただろうか。幸せな時間は極端に短く感じる。やがて涙も落ち着いてきた私は、次の要求をすることにした。

志保 「おとーさんって、呼んでもいい?」
以下略



47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/25(火) 23:35:02.87 ID:YW2lEbZco
==========================

えっとねー

ここまでだよー (o・∇・o)
以下略



48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/11/26(水) 00:33:30.29 ID:8bzibSo70
一旦乙です

>>35
音無小鳥(2X) Ex
i.imgur.com
以下略



49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/26(水) 04:20:06.38 ID:W7B1AIUDO
とことんアイドル嫌いだな最上パパ


50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/27(木) 22:11:38.89 ID:SeW/7+j/o
@クレブル練習部屋

星梨花 「どうして静香さんは……お父さんのことが好きになれないんですか?」

静香 「……どうしても答えなければいけない質問?」
以下略



51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/27(木) 22:12:38.38 ID:SeW/7+j/o
@志保

 私がアイドルを目指した理由は何だった? 母子家庭でお母さんが仕事で夜遅くまで返ってこない日々、生活にもあまり余裕のない私と弟の唯一の娯楽はテレビ番組だった。

 芸能界という華やかな世界に憧れ、与えられた役柄でどんな人間にも変貌できる女優という職業に憧れた。
以下略



52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/27(木) 22:13:27.54 ID:SeW/7+j/o

 母を説得するというハードルはあれども、それさえ達成してしまえば今までの苦労がすべて報われることになる。

 養育費の支払いがされるから我が家の家計も楽になるため、母の苦労も減り家族との時間が増える。

以下略



53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/27(木) 22:14:07.03 ID:SeW/7+j/o
@静香

「志保……どうして……」

 志保が事務所を辞めると言い出した。事務所へは彼女自身から電話で連絡があったという。
以下略



54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/27(木) 22:14:49.89 ID:SeW/7+j/o
 深い息を吐きながら、逃げ帰るような形になった自分の家のオートロックを外す。

 玄関を開けて、再度ため息が漏れた。父の革靴が脱ぎ散らかされている。どうやらもう帰宅しているらしい。

 その嫌なものに気を取られてしまい、隣に並べられていた女性物の履物の存在には気がつかなかった。
以下略



55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/27(木) 22:16:07.43 ID:SeW/7+j/o


 理解が及ばなかった。

 今日の今、事務所を騒がせているはずの人物が私の家に当然のようにいること。
以下略



56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/27(木) 22:16:53.29 ID:SeW/7+j/o

父 「さ、志保も改めてあいさつをしなさい」

 霞がかかったような私の心境をどう捉えているのか知らないが、背中をそっと押された少女が居住まいを正した。

以下略



57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/27(木) 22:18:26.64 ID:SeW/7+j/o


 結局、志保が抜けて戦力の落ちたユニットでは、動員数100万人は達成できなかった。

 それなのに私は今も、アイドルを続けていられている。
以下略



58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/27(木) 22:19:58.31 ID:SeW/7+j/o
==========================

どう考えても書き上がってから投稿すべきだったんだけど

ようやくおわりだよー (o・∇・o)
以下略



59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/11/27(木) 23:37:18.29 ID:QHNlmcn+0
うん、・・・・・・・・・グッドエンドだな(錯乱)
乙でした


60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/29(土) 17:36:59.37 ID:h+5CghTwo
どうしてこうなった(頭抱え)


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