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2014/11/23(日) 00:01:29.13 ID:XacTLzx30
ここは常盤台中学女子寮の一室だ。
……そう思っているのは自分だけだろうか。
美琴は目の前にある鏡を覗き込む。
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2014/11/23(日) 00:03:05.34 ID:XacTLzx30
「―――見知った場所ね」
美琴は常盤台中学の廊下に立っていた。
だが美琴の知るそれと同じではない。
廃校になって何年も経つような、錆や汚れがあちこちに見える。
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2014/11/23(日) 00:04:59.01 ID:XacTLzx30
美琴が曲がり角に差し掛かると、吹いていた風はぴたりと止まってしまった。
廊下の左右にはいくつものドアがあった。一番近くのドアを開けてみる。
錆付いた真鍮のノブを回し、中へ入る。
「……鏡、か」
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2014/11/23(日) 00:06:34.55 ID:XacTLzx30
部屋に入れたのは最初の一つだけ。他はドアが開かなかった。
中にはドアが開き、中の様子は見えるのにそこに入った途端に気がついたら元の廊下に立っていたこともあった。
廊下の一番奥にはやはり古びたエレベーターがあった。
その近くにドアがある。あれが最後の部屋だろう。あそこはまだ調べていない。
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2014/11/23(日) 00:09:12.06 ID:XacTLzx30
「――――――――――ッ!?」
「ォ、ォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
そこにあったのは御坂美琴の頭だった。
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2014/11/23(日) 00:10:11.24 ID:XacTLzx30
「――――――――――――――まさか、ね」
御坂は右に曲がった廊下を進む。
やはり薄暗く、汚れ錆びた廊下には同じようにいくつかのドアが左右に見える。その全てが開いていた。
歩き出すと、床に転がっていたボロボロのラジオから突然音声が流れ始めた。
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2014/11/23(日) 00:11:56.34 ID:XacTLzx30
『最後まで話を聞きなさい』
ギィィィ……という軋んだ音と共に一箇所だけドアがゆっくりと開いた。
その部屋の中を覗き込んでみると、至るところに大量の人形が飾られていた。
人形の中には天井から吊るされているものも、壁に掛けられているものもある。
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2014/11/23(日) 00:12:48.56 ID:XacTLzx30
――――そこには、何もなかった。
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2014/11/23(日) 00:14:00.43 ID:XacTLzx30
そこに。
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2014/11/23(日) 00:15:03.86 ID:XacTLzx30
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/23(日) 00:16:19.92 ID:XacTLzx30
『青い林檎だからってそれを青いと言っては駄目。赤いかもしれないし、蜜柑かもしれない』
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