22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/26(水) 17:25:26.03 ID:RnBvvHTn0
文芸部は部室棟、通称旧館にある。
老朽化した校舎を長門と二人歩く。
そして、文芸部と書かれたプレートが斜めに傾いで貼り付けられているドアの前で立ち止まる。
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2014/11/26(水) 17:26:05.70 ID:RnBvvHTn0
「本読んだ?」
長門有希の暗闇色をした目が俺を射抜いていた。
本。というと、いつぞや俺に貸した異様に厚いハードカバーのことか?
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2014/11/26(水) 18:04:37.22 ID:RnBvvHTn0
俺もゲームを再開しようと思っていると乱暴にドアが開かれた。
「おっ待たせーーー!!!」
驚くほどの美少女が元気よく入室してきた。
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/26(水) 18:06:07.86 ID:RnBvvHTn0
「俺はこの文芸部の----」
「嘘。文芸部には有希一人しか部員が居ないのはすでにリサーチ済みなんだから」
少女は俺の発言を遮った。どうやらこの少女が長門が言っていた妙な女生徒なのだろう。
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/26(水) 18:08:01.86 ID:RnBvvHTn0
「あのなぁ……」
俺は呆れかえりながら改めて女生徒を見る。
どこから見ても非のうちどころのないポニーテール、この上なく整った目鼻立ち、意志の強そうな大きくて黒い目を異常に長いまつげが縁取り、薄桃色の唇を固く引き結んだ女。
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/26(水) 18:08:39.61 ID:RnBvvHTn0
「有希、本当なの!?嘘だったらタダじゃおかないわよ!」
少女は苛立ちながら長門に詰め寄る。
「彼が言っていることに偽りはない」
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2014/11/26(水) 20:08:40.38 ID:RnBvvHTn0
「なんなんですかー?」
どう見ても無理矢理連れてこられたと思しきその人物は気の毒なことに半泣き状態だ。
「ここどこですか、なんでわたし連れてこられたんですか、何で----」
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2014/11/26(水) 20:09:14.52 ID:RnBvvHTn0
名状しがたき気詰まりな沈黙が部屋を支配した。
「それよりもお前----」
「うるさい」
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/26(水) 20:10:03.46 ID:RnBvvHTn0
「みくるちゃん、あなた他に何かクラブ活動してる?」
「あの……書道部に……」
「じゃあ、そこ辞めて。我が部の活動の邪魔だから」
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/26(水) 20:11:45.17 ID:RnBvvHTn0
>>30のハルヒはミスです。少女とでも読み替えておいてください。
「おい、部室----」
「シャラップ!」
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/11/26(水) 21:03:50.18 ID:RnBvvHTn0
とりあえず長門に謝ることにした。
「すまん!言いだせずに押し切られてしまった」
長門は無関心な風に、
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