103: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:15:40.89 ID:rQSpFBW+o
「……。助かったわ、だけど、手を貸してくれるならもう少し早いほうが良かったのだけど、」
「今のタイミングが最良です。今より早くても遅くても、私たちは三人まとめて殺される。
きっちり一撃与えられるタイミングがここなのです」
104: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:16:55.64 ID:rQSpFBW+o
マミの中の雑多な感情が、一つの目的へと収束する。
『魔法少女を殺す』
105: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:18:15.29 ID:rQSpFBW+o
★□
疾風迅雷、紫電一閃、疾風の如き、電光石火。
106: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:19:43.29 ID:rQSpFBW+o
★◇
蹴り飛ばされたほむらは咳き込みながら地面を転がる。
107: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:21:24.89 ID:rQSpFBW+o
激烈な格闘戦の盤面にハンドガンを携えたほむらが押し入る。
守勢でありながらも盤上を優位に進めるマミが刻み込まれるような深く、後ろ暗い笑みを以て、歓喜と共に新たな駒の参戦を祝福する。
「あらぁ! あなたも私と遊んでくれるのね! 大丈夫かしら? ちゃんとついてこない一瞬でお陀仏よ?」
108: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:22:50.72 ID:rQSpFBW+o
マミへと水晶球の連撃が降り注ぎ、地を抉る。
事もなげに後ろに飛び退き躱してしまう。
109: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:25:08.31 ID:rQSpFBW+o
★
マミに蹴り飛ばされたほむらの体はざっくりと八十メートルほどノーバウンドで滞空し、地に落ちる。
110: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:26:25.06 ID:rQSpFBW+o
「ほむら……、ちゃん?」
小さな声で問いかけてみるも、もちろん返答はない。
何かの間違いであってほしい、などと甘い幻想を抱きつつゆっくり、本当にゆっくりと近づいていく。
111: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:27:53.11 ID:rQSpFBW+o
それなのに、だというのに、意を決して一歩踏み込む。
その瞬間、まどかの皮膚に触れる空気が変わる。
頬を撫でる風はドロリとした感触と共に得体のしれない恐怖を突き付ける。
112: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:29:12.20 ID:rQSpFBW+o
涙を抑えるために噛みしめていた奥歯の奥から吐瀉物がせり上がるのを感じとり、
何とかこらえようと試みるも堪え方もよくわからずに涙と一緒に胃の中身を窪んだ路面にぶちまける。
びちゃびちゃびちゃ、と耳障りな水音を立てて対して膨れてもいない胃の中が空っぽになっていく。
113: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:31:24.82 ID:rQSpFBW+o
歴代最高の資質を持った魔女見習いが舞い降りる。
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