83: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 19:23:52.54 ID:x2ueaAjJo
キリカが真っ先に前へと飛び出す。少し遅れてほむらが追従する。
マミはその場に残り静かに目を閉じる。
84: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 19:25:18.56 ID:x2ueaAjJo
★□
ほむらの言葉を受けて、瞬間的に跳び上がったキリカは空中に息継ぎ用の小さな魔方陣を設置し、それを蹴りつけることで三角跳びの要領でワルプルギスへの距離を縮める。
85: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 19:27:05.31 ID:x2ueaAjJo
(織莉子の望んだ結末を手に入れられるのなら、私の命くらいちっぽけなもの、さ)
彼女の体が落下すれば、作り上げた巨大な魔方陣も追従して、落下する。
全てを囲うには一番確実で手っ取り早い。
86: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 19:28:33.85 ID:x2ueaAjJo
が、それは飽く迄も一人であるならば、の話だ。
パァン、と発砲音が響き、キリカが凝視していた使い魔たちがその身を二つに千切られて霧散する。
彼女は目を疑った。そして自分の体が何かに抱き留められたことにも気が付いた。
87: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 19:29:57.06 ID:x2ueaAjJo
「この魔法、あとどれくらい持つのかしら?」
「たっぷり十分は、大丈夫のはずだよ」
88: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 19:31:38.53 ID:x2ueaAjJo
十秒。
89: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 19:33:00.49 ID:x2ueaAjJo
カッと、マミが閉じていた目を見開き、ワルプルギスの夜を凝視する。
直後、マミの後方にシンプルなマスケットライフルが生成され、瞬く間にその姿を変化させていく。
シンプルなマスケット銃が、一回り大きく無骨な姿へと変異する。
90: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 19:34:40.62 ID:x2ueaAjJo
「さぁ、行くわよ。焼き払ってあげる!」
十五メートルを優に超える白色の砲身から実物を超える速度で弾頭が続々と打ち出され、その全てが正確に魔女の体を捉え、貫く。
91: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 19:36:03.30 ID:x2ueaAjJo
だが、その力は振るわれなかった。
何故ならば、飛んでくるのだ。最後の一撃が。
列車砲そのものが、空中に掛けられたレールを通ってワルプルギスへと突撃する。
92: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 20:58:33.65 ID:rQSpFBW+o
小休止。
しかし運命は流れ続ける。定められた方向性を覆すことは、例え分かっていたところで困難を極める。
93: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 20:59:57.03 ID:rQSpFBW+o
★◎
織莉子は目の前の光景を愕然と眺める。
140Res/171.53 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。