99: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:10:13.67 ID:rQSpFBW+o
「あら、動いてなかったのね」
距離的に聞こえないはずの声がほむらに届く。
瞬発的に足を動かし、その場を離れる。切り返しを多用して射線から逃げることも怠らない。
100: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:11:41.60 ID:rQSpFBW+o
(クレーバーになりなさい。焦りは判断を鈍らせる、まずは第一目標の整理よ。
条件一、巴マミの撃破。条件二、恐らく来るであろうまどかに死体を見せない)
ほむらは無理やりにスイッチを切り替えて思考をコントロールする。
101: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:13:15.16 ID:rQSpFBW+o
同時に乾いた発砲音が響く。
弾丸はマミの右側頭部に飾られているソウルジェムへと正確に吸い寄せられ、砕ける。
距離にして少女の手の平一つ分。防御用の結界が展開されていた。
102: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:14:28.61 ID:rQSpFBW+o
だがマミの弾丸は至近距離から放たれたにも係わらずほむらのソウルジェムを砕くことは叶わない。
マミとほむら、お互いが突然の出来事にギョッと目を見開いた一瞬をついて呉キリカが現れ、
マミの展開したリボンの足場をズタズタに切り裂く。
103: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:15:40.89 ID:rQSpFBW+o
「……。助かったわ、だけど、手を貸してくれるならもう少し早いほうが良かったのだけど、」
「今のタイミングが最良です。今より早くても遅くても、私たちは三人まとめて殺される。
きっちり一撃与えられるタイミングがここなのです」
104: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:16:55.64 ID:rQSpFBW+o
マミの中の雑多な感情が、一つの目的へと収束する。
『魔法少女を殺す』
105: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:18:15.29 ID:rQSpFBW+o
★□
疾風迅雷、紫電一閃、疾風の如き、電光石火。
106: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:19:43.29 ID:rQSpFBW+o
★◇
蹴り飛ばされたほむらは咳き込みながら地面を転がる。
107: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:21:24.89 ID:rQSpFBW+o
激烈な格闘戦の盤面にハンドガンを携えたほむらが押し入る。
守勢でありながらも盤上を優位に進めるマミが刻み込まれるような深く、後ろ暗い笑みを以て、歓喜と共に新たな駒の参戦を祝福する。
「あらぁ! あなたも私と遊んでくれるのね! 大丈夫かしら? ちゃんとついてこない一瞬でお陀仏よ?」
108: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:22:50.72 ID:rQSpFBW+o
マミへと水晶球の連撃が降り注ぎ、地を抉る。
事もなげに後ろに飛び退き躱してしまう。
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