過去ログ - ほむら「濡れてる……」
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15: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/13(土) 15:41:39.58 ID:d32EPYEGo

「鹿目さん? 暁美さんは今日が初めてだったんだから無理もないわよ。鹿目さんが初めての時もぼうっとしていたでしょう?」

「そうだったけ? でも、そうだよね。ごめんね、嬉しくってちょっとはしゃいじゃってて、」

以下略



16: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/13(土) 15:42:37.23 ID:d32EPYEGo

 そうね、幸せで、いい。わけがなかった。
 懐かしい記憶の微睡みから意識が舞い戻り、強烈な乖離感を味わう。
 何も知らなかったあの頃。ただ、偽りの幸せを甘受出来てしまっていたあの頃。

以下略



17: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/13(土) 15:43:23.40 ID:d32EPYEGo

 けれど、やっぱり駄目だ。

 私はモソモソと布団へともぐりこんで頭から掛け布団を被って膝を抱え込む。
 焦点が合わない瞳が映すのは、じっくりと穢れを溜め込む私自身のソウルジェムだ。
以下略



18: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/13(土) 15:44:18.90 ID:d32EPYEGo

 チャイムが鳴る。

 今は日曜日の昼間で用事なんて何もないはず、そう思うが思い出した。
 佐倉杏子と、風見野にあるラーメンを食べに行く約束をしていたんだった。
以下略



19: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/13(土) 15:45:08.59 ID:d32EPYEGo

 ぐちゃぐちゃの思考の中で連打されたチャイムの音が空転する。

 意識が、完全に外と分断されている。
 薄暗い情念が囁きかける。
以下略



20: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/13(土) 15:46:02.27 ID:d32EPYEGo

「……ぃ! ……む、ら!…………、ら!」

 何か、体が揺さぶられて足元がふらついた。
 もう、何なの?
以下略



21: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/13(土) 15:46:53.35 ID:d32EPYEGo

「き、気が付いたか! 馬鹿野郎、あんた一体どうしたってんだよ」

 目の前の佐倉杏子らしき人物はほっとしたのか、胸を撫で下ろしている。

以下略



22: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/13(土) 15:47:38.56 ID:d32EPYEGo

「ほんと、焦ったよ。んで、何があった?」

 何が?
 ……、特に何もない?
以下略



23: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/13(土) 15:48:57.40 ID:wNG2bU3Bo





以下略



24: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/13(土) 15:49:44.69 ID:wNG2bU3Bo

 杏子に連れられてやってきた風見野のラーメン屋はこじんまりとしていて、お世辞にも儲かってそうとは言えない感じだ。

 豚骨ラーメンとチャーハンのセットが杏子で、ネギ味噌ラーメンもやし盛りが私。

以下略



25: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/13(土) 15:50:46.15 ID:wNG2bU3Bo

「あんたも、そんなことで悩むんだな」

 話し終っての杏子の第一声がそれだった。

以下略



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