54: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/30(火) 20:48:04.95 ID:rJFs5URi0
身をよじって何とか体には当たらなかったものの、浮いた指先をボールがわずかにかすめた。
鳰「兎角さんアウトー」
55: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/30(火) 20:59:01.45 ID:rJFs5URi0
そのボールの勢いに伊介は焦りを露わにし、純恋子に視線を移す。
純恋子「あら」
56: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/30(火) 21:03:49.28 ID:rJFs5URi0
力強く、それでいて上品に、純恋子は一歩足を踏み出して女性らしく腕を振った。
しかしそんなモーションからのボールの勢いはあまりに予想外だった。
57: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/30(火) 21:08:36.95 ID:rJFs5URi0
伊介はぞっとした様子で純恋子を見つめ、にこやかに返してくる笑顔を体をずらして避ける。
春紀に当たったボールは外野に流れ、兎角がそれを手にしていた。
58: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/30(火) 21:15:16.16 ID:rJFs5URi0
伊介の見栄には耳を傾けず、強い視線を返すと伊介も渋々兎角のパスを受け取るために身構えた。
伊介「まぁいいわ。勝たなければ意味がないもの♥」
59: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/30(火) 21:19:40.77 ID:rJFs5URi0
伊介「チャンスよ、東さん!!」
兎角「……それっ……」
60: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/30(火) 21:24:45.98 ID:rJFs5URi0
アウトを取った兎角は内野へと戻り、晴は外野へと移動する。
涼「では、一ノ瀬の代わりにわしが入ろう」
61: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/30(火) 21:29:20.73 ID:rJFs5URi0
乙哉「そうだねー。悪くないね」
乙哉は落ちたボールを拾い、兎角達に向けてボールを構えた。
62: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/30(火) 21:36:13.19 ID:rJFs5URi0
意表を突かれた兎角達は一瞬反応が遅れ、コートの移動に手間取っていた。
武智「番場ちゃん!」
63: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/30(火) 21:51:33.58 ID:rJFs5URi0
純恋子「番場さん、いいんですのよ。さぁ、わたくしを攻撃してくださいな……!!」
自分の胸に手を当て、訴えかけるように身を乗り出す。
64: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/30(火) 21:59:48.58 ID:rJFs5URi0
伊介「待てこらぁぁああ!!!なにしてんのよ!?」
あまりの茶番に反応の遅れた伊介の声が体育館に響き渡る。
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