過去ログ - 少年「そんな『憎悪』が、あってたまるか」
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◆BEcuACNawuaE
2014/12/26(金) 23:21:34.64 ID:sQv3pm7d0
数分前。
俺は通っている高校の通学路を、
久しぶりに痛む右膝を引きずるように歩いていた。
以下略
3
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◆BEcuACNawuaE
2014/12/26(金) 23:24:32.04 ID:sQv3pm7d0
厚手のコートを着て、フードで顔を隠されていたが、
街灯のおかげで日が沈みかけているこの時間でもその顔を確認できた。
間違いない……
以下略
4
:
◆BEcuACNawuaE
2014/12/26(金) 23:26:55.16 ID:sQv3pm7d0
俺は□□の後を尾け、奴が人気のない場所にさしかかるのを待った。
チャンスはすぐに訪れた。□□は近くにある林の中に入っていったのだ。
バカが。自分から死にに行きやがった。
待っていろ、今殺してやる。
以下略
5
:
◆BEcuACNawuaE
2014/12/26(金) 23:28:39.04 ID:sQv3pm7d0
「決まっているだろう。お前のせいで俺の人生が狂ったんだ。
だから、今からお前に制裁を加える」
「僕のせいで君の人生が狂った?」
「そうだ! お前が余計なことをしなければ、俺の人生は順調だった!
以下略
6
:
◆BEcuACNawuaE
2014/12/26(金) 23:31:18.41 ID:sQv3pm7d0
中学時代。
俺は□□に日常的に制裁を加えていた。
「やめて、やめてくれよ! 何でこんなことをするんだよ!」
以下略
7
:
◆BEcuACNawuaE
2014/12/26(金) 23:35:46.82 ID:sQv3pm7d0
「××くん……ひどいよ……なんでみんな助けてくれないんだよ……」
「俺がひどい? なにを言っているんだ、俺は殴る蹴るなんて止めろって言ったんだがなぁ。
こいつらがどうしてもお前を許せないって言うからさぁ。その意志を尊重したんだよ。なぁ?」
「う、うん……その通りだよ……」
以下略
8
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◆BEcuACNawuaE
2014/12/26(金) 23:41:10.77 ID:sQv3pm7d0
「しかし、石油ストーブのようだから灯油を注がないと使えないな。
ああ、そうか俺は灯油を運んでいる最中だったな」
俺は教師たちからの信頼が厚いので、灯油を運ぶ役目も快く任されていたのだ。
以下略
9
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◆BEcuACNawuaE
2014/12/26(金) 23:43:23.86 ID:sQv3pm7d0
「△△、この『ストーブ』は特殊な方法で点けるみたいだ。
この広い面にハンカチを貼り付けてから火を点けてくれ」
「××くん! む、無理! それは無理!」
「どうした△△、『ストーブ』に火を点けるだけだぞ、何を焦っているんだ?」
以下略
10
:
◆BEcuACNawuaE
[saga]
2014/12/26(金) 23:45:03.05 ID:sQv3pm7d0
俺は確認すると、彼は嬉しさからなのか涙を流しながら言った。
「は、はい。僕は××くんの『友人』です……」
以下略
11
:
◆BEcuACNawuaE
[saga]
2014/12/26(金) 23:49:04.67 ID:sQv3pm7d0
「熱い! 熱いいいいぃ!」
「おいおい、すごいぞこの『ストーブ』! ごろごろ転がって音までするんだなあ!」
「あぎいいいいいい! ああああああああ!」
「あっはっは! いやあ、『ストーブ』なのに熱いのに弱いのかよ。終わってんな! あっはっは!」
以下略
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