過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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154:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:10:01.86 ID:t8V4LTxho
見るからに屈強そうなシャドウの装甲に、閃光と共に、ダンテのペン先を叩き込む。
一瞬のインパクトの後、ジーンと、俺の腕に痺れが走る―――予想はしていたが、硬い。こっちの柄モノが刃こぼれを起こしそうだ。
シャドウは、ダメージを受けた様子などなく、砲身をあちらこちらに振り回しながら、カラカラと笑い続けている。

「援護します、カーラ・ネミ!」
以下略



155:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:12:02.65 ID:t8V4LTxho
一閃、爆発音にも似た破壊音と共に、十数枚ほどの窓ガラスが、一度に砕かれた。幸いなことに、外は風が強い。狭い空間を、空気が移動する音がして、タルタロスの外へと、毒霧を含んだ空気が零れだしてゆく。

「ぷはっ」

数秒後、もうある程度毒が薄まったと判断したのか、天田が足りない酸素を求めて、呼吸を再開した。
以下略



156:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:14:01.13 ID:t8V4LTxho
戦車の中から現れた、第二のシャドウは、うろたえる俺をあざ笑うかのように、空中でくるくると回った後、天田と妹が居る方向へとすっ飛んで行った。

「まずい、そっちに行ったぞ!」

そう叫ぶと共に、二人を振り返ると、天田がペルソナを召喚し、迫り来るシャドウに向け、電撃を放っていた。
以下略



157:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:16:01.45 ID:t8V4LTxho

「今度はっ!」

続けざまに電撃を放つ天田。シャドウもこればかりは回避できないらしい。何しろ光速だ。
放たれた一撃を、再び脳天に受け―――シャドウは、抱えた砲身を床に落とし、ブスブスと音を立てながら、やがて自らも地に落ちた。よし、まず一匹。残るは、こちらだ。
以下略



158:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:18:02.34 ID:t8V4LTxho
つまり、何だ。この戦車の方を先にぶっ倒さねばいかんというわけか。
策はないわけではない。こいつの装甲は、ダンテのペンでは貫けないが、一箇所だけ、弱点と呼べそうな点が思い当たるのだ。

「行くぞ、ダンテ」

以下略



159:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:20:01.14 ID:t8V4LTxho

「こいつら、お互いを……」

天田が、表情をこわばらせながら言う。―――ああ、そういうボスキャラって、よく居るよな。同時に倒さなきゃ、復活するやつらとか。ベホマ使う魔王とか。現実に遭遇すると、こんなにも面倒で、こんなにも厄介なのか。

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160:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:22:00.71 ID:t8V4LTxho

「キョンくん!」

「悪い、天田を頼む!」

以下略



161:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:24:04.46 ID:t8V4LTxho

「ワン!」

コロマルが一声鳴き、砲身シャドウが俺に迫っていることを伝えてくれた。ようやく拾い上げた砲身を俺に向け、弾丸を放つシャドウ。
ダンテが羽ペンを振るったが、わずかに遅く、弾丸はダンテの右肩へと着弾した。痛烈な痛みが、俺の右肩にも伝わってくる。
以下略



162:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:26:03.76 ID:t8V4LTxho
真っ黒なフェイクレザーの衣装を身にまとった、銀髪の女性。それが、俺のペルソナ……ネミッサの姿だった。
俺の体から放たれたその姿が、両手を頭上へと掲げると、俺の周囲の空間に、握り拳の形をした、わずかに透明がかった、エネルギーの塊が現れた。
それも、無数にだ。


以下略



163:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:28:03.88 ID:t8V4LTxho

「ワン!」

と、勝利に貢献してくれたコロマルが、俺のそばへと駆け寄って来る。
お前もよくやってくれた。お前の炎がなけりゃ、詰んでたかもしれん。メラメラと燃え盛る炎の海を見回し、俺はコロマルの頭を撫でてやった。
以下略



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