過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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208:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 20:55:08.88 ID:t8V4LTxho
溜まらず、その場にうずくまる。胃の中身をぶちまけそうになるのを、寸でのところで堪える。
なんだ、こりゃ。

「アイ、ギス」

以下略



209:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 20:56:02.15 ID:t8V4LTxho

ちくしょう。これで終わりなのか。

必死の思いで、首だけを起し、俺は長門を見る。
力なく、それでも二本足で立つ長門は、焦点の合わない瞳で、空中を見つめていた―――やっぱり、違う。こいつは、長門じゃあないんだ。
以下略



210:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 20:58:18.47 ID:t8V4LTxho


「ペルソナ!」


以下略



211:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 20:59:03.03 ID:t8V4LTxho
長門は空ろな瞳で、一点を―――俺の目を見つめたまま、ぼんやりとその場に立っている。
その頭上に、体をくねらせる赤い竜。

倒せる。
両足で地面に食らい付き、立ち上がる。体が軽い。自分の思ったとおりの言葉が、口をついて出る。
以下略



212:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 20:59:32.24 ID:t8V4LTxho

「有希!」

俺とほぼ同時に、長門の元にやってくるのは、朝倉だ。
長門の体を抱き起こす役目は、朝倉に譲ってやることにする。
以下略



213:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:00:04.57 ID:t8V4LTxho

「あの光の先に、ハルヒが居るんだな」

「そう」

以下略



214:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:01:01.28 ID:t8V4LTxho

「キョン、その子は……」

言葉を濁らせながら、伊織が言う。

以下略



215:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:02:09.58 ID:t8V4LTxho


「最初に、この塔に来たのは、いつだったかしら。もう、随分ここに居るから、どれぐらい前だかわからなくなっちゃったわ」


以下略



216:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:03:02.06 ID:t8V4LTxho
そこまで話し、ハルヒは両手を腰ほどの高さに上げ、手のひらを上へと向けた。

「すべてのシャドウが倒された今、私は、深層・モナドと一つになった。キョン、あんたたちの手助けのおかげで、予定よりずっと早くにね。それと、そっちの……あなたたちのことは、いまいち知らないけど。何にしろ、助かったわ。ありがとう」

ハルヒが、アイギスたちの顔を見回した後、微笑む。悪意のかけらも感じない、純朴な微笑が、逆に気味悪く感じられる。
以下略



217:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:04:02.13 ID:t8V4LTxho


 ―――ハルヒもまた、心を食われている。


以下略



218:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:05:01.38 ID:t8V4LTxho
償い。
ハルヒの口にしたその単語が、俺の頭の中で、何度も繰り返される。
たしか、それは、罪を犯した人間に課せられるものだったはずだ。
そうか。今、ハルヒの心を動かしているのは―――罪悪感なのか。

以下略



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