過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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48:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 18:51:09.73 ID:CL7Y8+DEo

「ついでに、内部の様子を探ることも難しくて、閉鎖空間内で何が起きているのか、私たちにも完全には把握できていないの。わかってるのは、閉鎖空間の中に、『SOS団団員その一』と、その他に、数人の闖入者がいるらしいということ。多分、その闖入者が、あなたの仲間たちなんじゃないかしら。そして、閉鎖空間の大きさが、大体この街と同じくらいの規模だっていうことだけ」

長門の言葉を、朝倉が引き継ぐ。白鐘は、やはり黙ったまま、二人の述べた言葉を元に、何やら推理でも働かせているようだった。

以下略



49:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 18:52:04.30 ID:CL7Y8+DEo
十数分程の時間をかけて、朝倉は、白鐘と巽に、涼宮ハルヒという存在について語った。
彼女の持つ、世界を改変する能力のこと。また、長門や朝倉、みくるらが、各々の理由で、涼宮ハルヒのもとに集った存在であること。そして、現在、涼宮ハルヒは、意識を失ったままでいるということ。
普段は、古泉が着いている席に座った白鐘は、時折朝倉に質問を返しながら、朝倉の語りの聞き手となった。
その向かいの席についた巽という少年は、朝倉の説明を理解していないのか、はたまた、始めからする気がないのか、居心地悪げに、時々室内を見回しながら、朝倉の説明が終わり、白鐘が一連の話を飲み込むのを待っていた。

以下略



50:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 18:53:00.16 ID:CL7Y8+DEo

「……て、テレビの中でもねえのに、ペルソナを……」

同じく、不意を突かれたらしい巽が、椅子からわずかに体を持ち上げながら呟く。

以下略



51:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 18:53:59.65 ID:CL7Y8+DEo
みくるは、以前、初めてペルソナを召喚した際の感覚を思い出した。
自分の眼前に突きつけられた銃口が、乾いた音を立てた瞬間、体の奥底から、熱いとも、冷たいともわからない、昂ぶりが沸き上がってくる感覚。
自分の頭の中に、自分の声が聞こえる感覚。その感覚を、自分の中から呼び起こす。今度は、誰の手も借りず、一人で。

「ペルソナ……うーん……」
以下略



52:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 18:55:00.21 ID:CL7Y8+DEo

「それじゃ行くわよ……『ベアトリーチェ』」

朝倉が、改めてペルソナを召喚し、青い光が増幅する。

以下略



53:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 18:57:00.07 ID:CL7Y8+DEo

「これは……とてもよくないものが、一つ、二つ……多分、全部で七つも…………『シャドウ』とよく似てますが、違います……これは、『悪魔』……?」

そこまで話し、みくるはひとつ息をつく。

以下略



54:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 18:57:59.76 ID:CL7Y8+DEo

「……涼宮ハルヒは、今、何らかの脅威に曝されている」

脅威。その単語を、長門は昨日も口にした。

以下略



55:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 18:58:34.71 ID:CL7Y8+DEo

「……朝倉さん。久慈川さんとの通信については?」

「さっきから試してるわ……久慈川さんの座標が不安定なの。多分、移動してるのね。……あと少し……あ、つながりそう……」

以下略



56:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 18:59:00.75 ID:CL7Y8+DEo

 ―――……また、来た……逃げなくちゃ……誰か……助け……

「久慈川さん? ……通信が途絶えたわ。察するに、絶体絶命ね」

以下略



57:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:01:44.36 ID:CL7Y8+DEo
と、挑発するかのように言い放つ朝倉。このあたりは、性格なのだろう。

「……なら、朝倉さんとともに、僕も行きます」

そう言いながら、白鐘は巽を振り返る。
以下略



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