過去ログ - 千早「どうぞ歌ってくださいと、話しかけてきた」
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8: ◆WOrY9N/cxs[sage saga]
2015/01/12(月) 02:25:46.62 ID:r0J+Luue0


「ハニー、千早さんのことで悩んでるでしょ?」

 夕食、運ばれてきたステーキを切り分けていると、美希が話しかけてきた。
以下略



9: ◆WOrY9N/cxs[sage saga]
2015/01/12(月) 02:26:13.41 ID:r0J+Luue0


 出会ったばかりの千早なら歌手と即答するはずだが、今はアイドルを続けても良いとも考えている。

 柔らかさを得た代わりに、氷のような意志を失った。
以下略



10: ◆WOrY9N/cxs[sage saga]
2015/01/12(月) 02:26:49.11 ID:r0J+Luue0


 翌日、俺はチャップマン氏から連絡をもらい、ポールが自分の家に来てほしいという伝言を受けとって日当たりの良い住宅街を歩いている。

 ぐずる美希を千早に預け、着いたポールの住所は他より一等広い邸宅だった。
以下略



11: ◆WOrY9N/cxs[sage saga]
2015/01/12(月) 02:27:25.92 ID:r0J+Luue0


「やぁ、よく来てくれたね」

「いや、こちらこそ。わざわざ呼んでもらって」
以下略



12: ◆WOrY9N/cxs[sage saga]
2015/01/12(月) 02:28:02.01 ID:r0J+Luue0


 穏やかな眠りのような導入、と思った途端、彼は荒々しく鍵盤を叩きだした。
 旋律は緻密、リズムも精確。背筋は垂直で、手だけが駄々をこねる子供のように振り下ろされている。

以下略



13: ◆WOrY9N/cxs[sage saga]
2015/01/12(月) 02:28:34.94 ID:r0J+Luue0


「チハヤには言わないくれ……」

 演奏を終えた彼を問い詰めると、最初に言った言葉がそれだった。
以下略



14: ◆WOrY9N/cxs[sage saga]
2015/01/12(月) 02:29:20.80 ID:r0J+Luue0


「明日、もう一度訪ねてきてほしい」

 そう言われて俺は屋敷を後にした。
以下略



15: ◆WOrY9N/cxs[sage saga]
2015/01/12(月) 02:29:46.44 ID:r0J+Luue0


「私が日本に戻ったら、また一緒に仕事をしてくれますか?」

 俺は考えていたことを全て千早に打ち明けた。
以下略



16: ◆WOrY9N/cxs[sage saga]
2015/01/12(月) 02:30:29.16 ID:r0J+Luue0


 イギリスに来て四日目。

 俺は再度ポールの屋敷を訪ねた。
以下略



17: ◆WOrY9N/cxs[sage saga]
2015/01/12(月) 02:31:10.78 ID:r0J+Luue0


「――私は、男性運が悪いのかもしれません」

 高さ二十センチしか段差のないステージ下がわずかにざわついた。
以下略



18: ◆WOrY9N/cxs[sage saga]
2015/01/12(月) 02:31:44.95 ID:r0J+Luue0

 終わりです。HTMLだします。
 一年前に書いた紙が出てきたので。
 AAはないです。
 タイトルは掛布です。
以下略



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