過去ログ - 紬「真夜中のいちご」
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92:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 22:07:33.64 ID:sdjP5j9j0

目を瞑って、ものがたりを思い描く。

そう、わたしは脚本家。
台本を書かなくちゃ。
以下略



93:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 22:08:26.33 ID:sdjP5j9j0
第5話「銀世界旅行」


開いた瞼を、思わずすぐに閉じる。
あまりにも夕日が眩しかったから。
以下略



94:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 22:09:15.14 ID:sdjP5j9j0

列車がトンネルに入った。

澪ちゃんがなにか言いかけたように思ったけれど、
列車の走行音がトンネル内に反響し合ってコォォとうるさく鳴り響くせいで、
以下略



95:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 22:12:12.82 ID:sdjP5j9j0


「よ、」

改札の前で待っていた澪ちゃんは、それまでと何の変わりもなく顔をほころばせながら、左手を上げた。
以下略



96:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 22:14:47.45 ID:sdjP5j9j0

電車の到着を知らせるアナウンスは、不必要に大きく、怒鳴り散らすように響く。
ゆっくりとしたスピードでホームに進入してくる電車。
電車を待つひとの群れも妙にべっとりとスローモーな動き。
まるで周囲の空気が粘り気を帯びているかのようで、
以下略



97:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 22:15:54.72 ID:sdjP5j9j0


それから、
いくつも、いくつものトンネルを抜けて、
列車は走って行った。
以下略



98:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 22:16:26.10 ID:sdjP5j9j0

気がつけば月が輝きを増している。

窓ガラスがぼんやりとわたしたちの姿を映している。
暗闇の向こう側の澪ちゃんと目が合った。
以下略



99:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 22:17:07.96 ID:sdjP5j9j0



『わたしもだよ。同じ気持ちだ』

以下略



100:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 22:17:49.33 ID:sdjP5j9j0



特急列車は、
距離も時間も時空も越えて、わたしたちを運ぶ。
以下略



101:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 22:18:40.84 ID:sdjP5j9j0


曇りガラスに書かれた文字は、とっくに消えている。
なにが書かれていたのかは、ふたりだけの秘密。

以下略



102:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 22:19:48.33 ID:sdjP5j9j0
第6話「世界の半分を、ください」


腕を組みながら、首をひねり、

以下略



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