26: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2015/02/04(水) 20:48:34.59 ID:CE30Nk8E0
本当に大切なものと、それ以外を完全に隔離する覚悟は、きっと彼女の中だけにある心の闇なのだろうと、そう感じていた。
だから春紀は伊介に憧れた。
27: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2015/02/04(水) 20:58:43.51 ID:CE30Nk8E0
大切な物以外に興味を示さない思い切りを、春紀は切望した。
春紀「……そっか。ありがとね、伊介様」
28: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2015/02/04(水) 21:07:00.98 ID:CE30Nk8E0
笑いもせず、眉をしかめる伊介の姿が印象的だった。
そんな風に普段から思った事を顔に出せるなら、こんなに苦しむ事はなかったのかもしれない。
29:名無しNIPPER[sage]
2015/02/04(水) 21:15:13.29 ID:Fw/2WOZ+O
まさか…犬の散歩野郎か!?
30: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2015/02/04(水) 21:15:20.69 ID:CE30Nk8E0
何かが解決したわけではなかったが、春紀の気分を汲み取ったのか伊介は一瞬困ったように笑った。
そしてすぐに顎を上げて胸を張る。
31: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2015/02/04(水) 21:26:37.06 ID:CE30Nk8E0
早めに目が覚めた。
いや。
32: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2015/02/04(水) 21:33:00.65 ID:CE30Nk8E0
春紀「起きてたのか。驚かせるなよ」
大きくなった心臓の音を押さえ込み、平静を装ってゆっくりと振り返る。
33: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2015/02/04(水) 21:45:56.17 ID:CE30Nk8E0
そしてそれは春紀も同じだ。
無理をして笑顔を取り繕ったところで、自分には向いていないことくらい分かっている。
34: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2015/02/04(水) 21:51:19.63 ID:CE30Nk8E0
覚悟は決めた。
苦しい想いはまだ残っているが、これが最後だと思って心を抑え込むように拳を握りしめる。
35: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2015/02/04(水) 21:58:47.95 ID:CE30Nk8E0
伊介「そう」
伊介は興味なさげに春紀から顔を逸らしたが、目を伏せた時に一瞬眉をしかめたのが見えた。
36: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2015/02/04(水) 22:00:18.61 ID:CE30Nk8E0
伊介「邪魔」
春紀「じゃあ殴っていいから」
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