過去ログ - 響「輝きの向こう側は…」
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27:魔法をかけて
2015/02/06(金) 14:22:19.32 ID:Bh2xirDv0
コメントありがとうございます。
もっと読みやすいように頑張ります!


28:魔法をかけて
2015/02/06(金) 14:22:55.79 ID:Bh2xirDv0
伊織『あぁ、人生に涙あり』

やかましく目覚ましが鳴る。静寂の世界を一気に壊される。
部屋の気温は低く、まだ起きることを躊躇させるほどの寒さだった。

以下略



29:魔法をかけて
2015/02/06(金) 14:23:27.90 ID:Bh2xirDv0
もちろん朝食も抜きだ。初めは朝食を食べないなんて信じられなかったが慣れてしまえば意外と平気なものだった。
いつもの上着を着て、カバンを肩からかける。

伊織「よいしょっと…」
玄関の扉を開ける。古びたドアは軋む音を立てながら開く。
以下略



30:魔法をかけて
2015/02/06(金) 14:23:58.39 ID:Bh2xirDv0
ブーツの踵の音が静かな町並みに響いているような気がして少し気分がよかった。
もう少し早起き出来ればもっといい気持ちで通勤できただろうか。そんなことを考えながら私は歩幅を広げた。

あのフェスから二カ月がたった。
大きな変化が765プロの全員に起こった。そしてそれはもちろん私も例外ではなかった。
以下略



31:魔法をかけて
2015/02/06(金) 14:24:26.75 ID:Bh2xirDv0
事務所までの道のりはバスで二駅のところにあるが、給料日前の私にはそのお金すらも惜しいものに感じた。
お金がないわけではないが節約に越したことはない。

伊織「だからって二駅歩くのはしんどいわね…」

以下略



32:魔法をかけて
2015/02/06(金) 14:25:05.99 ID:Bh2xirDv0
今の私には送り迎えをするリムジンも朝食のビュッフェも執事の新堂もいなかった。

私は水瀬を捨て、一人のアイドルとして新たな生活を始めた。
それが765プロを辞めた私の変化だった。

以下略



33:魔法をかけて
2015/02/06(金) 14:25:33.14 ID:Bh2xirDv0
尾崎p「おお、伊織か。おはよう」
彼女はこの事務所の唯一のプロデューサー。
美人でスタイルもいいが…

伊織「プロデューサーとしての実力は三流よね」
以下略



34:魔法をかけて
2015/02/06(金) 14:26:03.15 ID:Bh2xirDv0
961プロに潰される前の快進撃はきっと彼がみんなに渡した曲のおかげだろう。

 仕事もあいつが考えて回してくれて、私たちは全力で取り組むことができた。それなのに今は…

尾崎p「伊織!今日は雑誌の写真撮影な。あんたは稼ぎ頭だから頼むよ」
以下略



35:魔法をかけて
2015/02/06(金) 14:26:33.17 ID:Bh2xirDv0
自分で入れたお茶が勢いでこぼれそうになり、慌ててそれを防ぐ。

伊織「あんたまた変な奴連れてきたの?この前のやつのこと忘れたの?」

ただでさえ金のない事務所にこれ以上人が増えては倒産も有り得てしまう。第一満足に給料も払えないこの事務所に毎度毎度どこの物好きが来るのだろうか。
以下略



36:魔法をかけて
2015/02/06(金) 14:27:00.63 ID:Bh2xirDv0
尾崎p「いや、今回は本当にすごいんだ!元961プロのトップアイドルなんだぞ」

伊織「え!?」
その瞬間に背筋に冷たいものを感じた。
それは朝から感じている冬の寒さとは別のもの、嫌な予感がする。
以下略



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