121: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/17(火) 19:24:15.10 ID:Hye/S/uT0
僧侶「ふぅ〜」
その日の活動を終え、僧侶は食堂で一息ついていた。
魔人「ちょっといいか」
122: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/17(火) 19:24:43.28 ID:Hye/S/uT0
この時代に適応していく内に、思っていたことがある。
魔人「俺はまだ償っていない」
俺は人を殺してきた。
123: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/17(火) 19:25:12.00 ID:Hye/S/uT0
僧侶「聖職者として、貴方を後押ししなければならないのに――」
僧侶の顔は、感情を隠す気などまるで無く、
僧侶「貴方がいなくなることが辛い…そればかり考えてしまう」
124: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/17(火) 19:25:41.58 ID:Hye/S/uT0
魔人「馬鹿言うんじゃねぇ、どんだけかかるかわからねぇんだぞ!?」
僧侶「私、結構気が長いですよ?」
魔人「それまでの間ずっと1人でいるのか!?無理だろ!」
125: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/17(火) 19:26:20.41 ID:Hye/S/uT0
その後、僧侶と約束をした。
待つのは構わないが、1人で暮らすのが無理なら無理をしないこと。
そして心変わりしたら、俺を気にせずに自分の人生を送ること。
126: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/17(火) 19:27:59.83 ID:Hye/S/uT0
翌朝、魔人は僧侶と顔を合わせることなく姿を消していた。
魔人の寝ていたベッドは誰も使っていなかったかのように、綺麗に整っていた。
僧侶(彼は何の痕跡も残さず行ってしまった…)
127: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/17(火) 19:28:33.93 ID:Hye/S/uT0
私は1人の日常に戻った。
僧侶「ふぅー」
日課である散歩も続けていた。
128: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/17(火) 19:29:00.24 ID:Hye/S/uT0
・
・
・
貴方を待ち続けて何度目かの春頃。
1人で迎える季節の変わり目は、何だか味気なくもあります。
129: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/17(火) 19:30:03.93 ID:Hye/S/uT0
今日はここまで。
次回あたり終わりまで行けるかな…?
130:名無しNIPPER[sage]
2015/02/17(火) 19:39:58.26 ID:Fl8Dk+hxO
乙!!
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