12:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:15:15.91 ID:N1fLZgZO0
普段アヤメが見せているのはアイドルとして、そしてカトゥーンめいた存在としてのニンジャであり、それならば
一般市民にニンジャリアリティショックを引き起こすことはない。だが敵ニンジャの用意したクエストを攻略すると
なればそんな甘い姿を見せ続けるわけにはいかず、どこかで本物のニンジャとしての姿を見せなくてはならぬだろう。
13:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:15:49.57 ID:N1fLZgZO0
「これで進めていきますが、大丈夫ですか、アヤメ=サン?」
「はい、問題ありません! 今のわたくしの全てを持って、ヒトミ=サンを助け、そしてイベントを成功させます!」
14:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:16:38.47 ID:N1fLZgZO0
――こうして予定されていたイベント内容すべてがニンジャのイクサに相応しい物へと替えられてしまったアヤメは、
それでも愚痴も不満ももらさずニンジャクエストを攻略していき、ついに元凶であるトレードというニンジャのいる
場所を突き止めたのだ!
15:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:17:12.97 ID:N1fLZgZO0
「ドーモ、ハマグチ・アヤメ=サン。トレードです」
「ドーモ、トレード=サン。ハマグチ・アヤメです。降りてきたということは、ヒトミ=サンは返してくれるのですね?」
16:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:18:11.11 ID:N1fLZgZO0
「くっ!? イヤーッ!」
クナイが市民に直撃する寸前に軌跡を見きったアヤメは、同じく4個のスリケンを投擲しすべて相殺消滅させる!
17:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:19:19.99 ID:N1fLZgZO0
『さあ、敵ニンジャによる戦闘開始の合図がありました! 我らが正義のニンジャ、アヤメ=サンは見事この邪悪なる
敵ニンジャを打ち倒し、ヒトミ姫を救うことが出来るのでしょうか!』
(アナウンスだと……! 馬鹿な、今のは……!)
18:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:20:09.78 ID:N1fLZgZO0
自らが使うジツの内容もあってか、状況の理解をすんなりと行ったトレードは、このアナウンスをどうするべきかと
屋根の上にいる緑色の服の女を見て、それから放っておくことにした。
多少耳障りであるが、これがなければ市民たちのニンジャへの耐性が一気に薄れ暴動に発展しかねず、それは
トレードにしても面倒極まりないからだ。
19:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:20:53.18 ID:N1fLZgZO0
「イヤーッ!」ショート掌打を肩で弾いたトレードは、その勢いを利用して空中でさらに身を捻りすぐさま着地すると、
右フックを繰り出して応戦する!「イヤーッ!」
「イヤーッ!」左ショート掌打の戻しかけの腕でこのフックを防いだアヤメは、反撃の右掌打を行う!「イヤーッ!」
20:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:21:28.50 ID:N1fLZgZO0
『ああ、なんということでしょう! 敵ニンジャの猛攻になすべなくアヤメ=サンは地面に倒れてしまいました。
このままヒトミ姫は助からないのでしょうか……!? なお、今回のアクションはすべて映画撮影技術を元に
していますので、実際危険はありません』
21:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:22:15.56 ID:N1fLZgZO0
アナウンスに合わせて市民たちが非難の声を上げるが、トレードはすべてを無視してジツに集中する。実際彼の
フドウカナシバリ・ジツは強力ではあるが、ニンジャ相手にはその威力の調整が難しいのである。
「……その、ジツで……あなたは、今まで……なにを……」
22:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:22:48.81 ID:N1fLZgZO0
「ナンデ?」
「種明かし、してみせましょう」
39Res/45.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。